エストニアでの講演は「火で環境をコントロールする」という主旨で、縄文、アボリジニ、日本の焼畑農耕を中心に話しました。締めの言葉は「日本では1960年代まで焼畑はさかんにおこなわれていたのですが、今はもう消え去りました」でした。
今回はスケジュール調整に失敗して、家で一晩寝るとまた山形へという、激しいタイムラグに悩まされながらの強行軍、そこで山形大農学部のエガシラ先生達に引っ張り回されているうちに、日本(ここ)ではまだ焼畑がさかんにおこなわれていることを目の当たりに見ることになりました。ヨーロッパではウソついたのですなー
①春になると一面の菜の花畑になる(カブはアブラナ科ですから同じような花が咲く)
②お盆前には温海地方では方々から煙が上がる
③今は収穫のまっ最中、週末にはカブラ祭だとか
④漬け物工場には他の町からの視察のバスがつぎつぎとやって来る。産業として好調な証拠でしょう、みんなにこにこしてるし。
④まちのすぐ近くで一町歩近い焼畑をつくっている焼き畑仙人のようなおじさん、小さな手ずくりの資料館ではボランティアのおじさんが丁寧に案内してくれる、ムラのおみやげ店の山菜の数々・・・
「焼畑のカブを食べてるとほかのは食えねえよ」ということで、朝からカブスティック(味噌マヨで)、漬けたての漬け物、はては引き抜いたばかりのカブ、葉っぱが利用できないカナーというのでそれも、こんなにたくさんいちどに蕪菁を食べたのははじめてでした。
温泉もあるし、景色がいいし。またきっと、訪れたい場所でした。ただ、大阪からの直行便がなくなったのは痛いなー。
(カンチョー)
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