都の柳

北海道、東北を除けば春爛漫、桜満開の報が各地から届いています。この週末はいい花見日和になればいいですね。
画像サクラは日本に春の景観のスターですが、今は影が薄くなってしまったけど、もう1つ主役が、それはヤナギです。

「みわたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりけり」という歌が古今集にあります。これは、平安京の景色を読んだものです。柳は河原などの湿地に生え、ヤマザクラは日当たりのいい乾いた高地を好みます。

日本では飛鳥時から本格的な都市が営まれるようになるのですが、都市はふつう、山に囲まれた盆地につくられました。そのため、丘を背景にせせらぎや川がながれる地形が、淡い緑とピンクの組み合せによる開けた春の風景をつくりだしたのでしょう。

(カンチョー)

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