日本最古の土偶(縄文時代草創期)が滋賀県東近江市の相谷熊原遺跡から出土した、コメントを、とA新聞記者から電話があった。送ってきたFAXをみると、3.1㎝という指先サイズの小さなもの、おっぱいがおおきなのが特徴とあった。
ヒトの造形は、約3万年まえ、ヨーロッパの旧石器時代のヴィレンドルフのヴィーナスと呼ばれているものがもっとも古く、サイズは11cmとややはり小さいのでお守りのように身につけていたのだろう。この女神がはるばるとシベリア経た旅のあと日本列島に到ったのであろう。女神像は、おっぱいが大きく、妊娠したようにお腹がふくれ、お尻が突き出ていて、安産ー子孫を増やすー豊穣の願いを込めてつくられたものと考えられている。
縄文草創期の土偶は、いくつかの例がしられているが、小型でおっぱいが大きい、顔がわからないという点で共通性が見られる。その後、中期から盛んにつくられるようになる土偶は、大型になり、おっぱいが強調がされなる。そのかわりお腹とお尻が強調される傾向がある。(多産をシンボルかするときに文化差があらわれるのだろうか?)
電話で話したあと、テレビのニュースにでていました。ちょうど昨年山形県鶴岡でやった講演「縄文の心」のゲラを校正していたところだったので比較的すらすら答えられました。
そのあとまた電話があり、コメントは明日の朝刊に載るが、所属はみんぱくとし、吹田市立博物館はキルと言われました、なんでだろーなー。
(カンチョー)
コメント
A新聞北摂版では、2010年5月30日(朝刊)の1面にも記事はありますが、カンチョーコメントは35面(社会)に出ていました。