サンフランシスコのゴールデンゲート公園には2つの博物館施設がある。デ・ヤング美術館(セザンヌ・ゴッホ展をやっていた)とCAS (California Academy of Science)。
ここは自然展示が主体で、かつてはなんとも古ぼけた建物と展示だったが、今はリニューアルされて、水生生物(水族館)、植物(蝶や鳥が飛んでいる植物園) を中心に、市民に環境とその問題を理解させようとする意欲的な展示をしている。
まず驚いたのは入場料の高さ、大人29.95㌦とは、ロードショウ映画館に行くよりずっと高い。それで人が入るんだろうかと心配になるが、大勢の客。数百万部発行するという「ナショナル・ジオグラフィー」誌がしめすように、アメリカ人の博物誌、自然史への関心の高さを痛感した。会員は無料とあるように、友の会組織がしっかりしており、寄付もおおいらしい(税制の違いがうらやましい)。
ここの目玉の1つが屋上。屋根を芝生(というより草原かしら)にし、ソーラーパネルや通気窓をつけ、館内の電力をできるだけまかないCO2排出 をできるだけおさえるエコロジー型の施設である。人が多いためか、屋根の説明のためのかわいいボランティアがいた。
「あのー、日本の、大阪の、えー、吹田というまちの博物館でカンチョーをやっているのですがねー、この間まで、都市と自然というテーマで特別展を していました。うちでもボランテイアが大活躍です」と、地位を利用してなれなれしく話しかけてみる。
「あら、すごいわね。」
「ここで、ボランテイアになるには?」
「最低、2週間に1回来ること、(自分が選んだ分野の)講習を受けること」
「ほんで?」(なんか、英語よわいなー)
「私は週1、来てます。主人も私も引退して、年金生活。車で40分くらいの町にすんでますからね。講習会や仲間と話がとてもためになり、楽しいの、地球温暖化はわたしたちにとって大変な問題でしょ」
「ほう、ほう」(ますますよわいなー)
「そうだ、あなたの博物館とボランテイア交流会しましょうよ」
「うー」(そんなこといったってー、遠いもんなー)
などといってるうちに、時間が来たらしく、屋根の解説を聞く暇もなく、バーイといって彼女は去っていきました。
(カンチョー)
コメント
今日の毎日新聞に大阪みなみにも屋上に緑のあるビルができたとかいていました。