吹田市では新人が現役をやぶって当選し、全国区で報道されるほどのニュースになった。橋下府知事の「維新の会」の風がこれほど強いとは・・・。
阪口市長は文化に熱心な人で博物館運営は大変やりやすかった。2006年の「千里ニュータウン展」は40日余で2万人越える人をあつめたが、これは公募によって作られた市民委員会が学芸員とコラボして企画・運営にあたる試みが成功したものだ。それも市長の応援があってのことだったと思っている。この経験したことのない企画に最初は戸惑い気味だった職員もようやく順応し、4月29日にはじまる春季特別展でも同様な体制おこなわれる。その途中で首長の交代があるわけで、つなぎの悪さに頭を痛めている。
維新の会の主張は、まず行政改革。具体的には博物館を指定管理者にうつすだろうことは大阪府の「弥生博物館」や「近つ飛鳥博物館」の例を見ても明らかで、予算カットも十分ありうる。吹田でもそれをやるのだろうか?従来の制度と予算のもとで順調にやってきた当館も、大きな変革を迫られる事になるだろう。まさか、市民の声を無視して行革を強行することはないだろうが、私の進退も含め今後、真剣に考えいかねばならないと思っている。
(カンチョー)
*「千里ニュータウン展」は2006年4月22日~6月4日開催。このブログは、そのときに市民委員の手で2005年10月に立ち上げられたものが基となっています。
(ブログ参照:2005年10月の記事、2005年11月の記事、2005年12月の記事、2006年1月の記事、2006年2月の記事、2006年3月の記事、2006年4月の記事、2006年5月の記事、2006年6月の記事)
コメント
誰が市長になっても民主主義ですから、多くの市民から「そんな博物館いらんわー」「どこにあるのか知らんわー」と言われないような運営をすることにつきますね!カンチョーがいま退いたらせっかく盛り上げてきたのに雲散霧消しちゃわないかな?「市民文化」というものはお金をかけなくても続いていかないといけないので、せめてあと少し道をつけていただければと…。市長あっての博物館じゃもともとなかったはずで(いろいろ助けていただいたとしても)、市民あっての市立博物館なんですから。
しばし新市長の動きを見きわめたい。社会党、自民党、維新の会と渡り歩こうが、自分の保身だけでなく、市民の立場に立って政治をしてくれれば、それでいい。
ハシモトの顔色を見るのもいいが、市民を見る目も育てていく必用がありそうだ。
財政難でまず文化を切った知事は文化の恩恵をたっぷり受けて育ったのでしょ。幸せな方です。
自然にどっぷりとつかって育ち生活をしている人たちは自然をないがしろにしがちです。そして無くなってから慌てています。
新市長は地域の祭りに率先して参加されてきた方と聞いています。
ということは、歴史・文化・まちづくりに熱心だということ。
そのような方が、博物館という今や市民にとってなくてはならない吹田市民の文化を切ることはないでしょう。
まずは、万博展でのご挨拶が楽しみです。
万博展開幕時点ではまだ阪口さんが市長だね。
両者のあいさつを聞きたいな。
市長の任期の変わり目はいつ?
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-gyousei/senkyojimu/005900.htmlをみると、
吹田市長 平成23年5月13日
吹田市議会議員 平成23年5月26日
あら、市長と議員では任期が2週間ほどちがうのですね。知りませんでした。