ガーデニングが地域の自然を壊す!?-生物多様性に配慮した庭づくりの方法-

8月23日(火)午前10時30分から兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員で兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科 景観植物資源部門 講師の澤田佳宏さんが講座室で「ガーデニングが地域の自然を壊す!?-生物多様性に配慮した庭づくりの方法-」という講演をしました。

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講演は「生物多様性とは?」という問いからはじまりました。生物多様性とは①いろんな種類の生きものがいること(種の多様性)と②その種のなかで遺伝子の変異があって(遺伝子の多様性)、③湿原の生態系、砂丘の生態系、里地や里山の生態系、農地の生態系、山林の生態系などなど生態系そのものが多様なことという三つのことをあわせていうのです。そしてさらに地域間でこの生態系を構成する種の様子が異なること(地域間の差)がさらに多様な生態系を作ることになるのです。

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ここで問題となるのが外来生物です。外来生物とは外国から国内への移入とは限りません。北海道から淡路島に植栽されたハマナスは立派な外来生物になります。外来生物は生態系の地域性=地域の自然=をそこなうことが問題なのです。

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ガーデニングをする際、地域の自然を壊さないためにはその植物が敷地から逸出(逃げ出)してその地域で在来種の育成の場を奪うほど競争力が強いものや、在来種と交雑のおそれがあるものは使わないという配慮が必要です。

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このあと参加者は講座室から屋外に出て、博物館入口階段の上に作られた生物多様性に配慮した庭づくりの現場でお話や質疑応答がありました。

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講座終了後に紫金山公園のみどりをバックにして記念撮影しました。(この写真をみると吹田市内で撮影されたとはおもえませんね。)

(おーぼら)

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