植物たちの生存競争

植物といえば静かで、ながめて心癒すものと考えますが、やはり生き物、ときおり凄まじいまでの生存競争の様子を目にすることがあります。

わたしが、日ごろ散歩する道の途中に、ここ数年、売りに出たままになっている家があり、玄関えの庭にはカイズカイブキ、竹、イチジクなどが植えてあり ます。ところが、竹が次第に根を伸ばし、イブキのなかに入りこんで繁茂しはじめました。イブキの身になれば、まるでタコのようなものに絡みつかれ、じわじわと窒息させられているような気がしていると思います。

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こんな風景はじつはふつうにみられるものです。博物館まえの、今はハスがある区画は、もとはサツキが植えてあったのですが、イネ科の雑草が丈を伸ばして日光をさえぎりついに枯らしてしまいました。

カナダのトウヒの森では倒木の上に若木が列をなして生えているのをみて、背筋が寒くなる思いがしたことがあります(たしか幸田文の随筆だったとおもうのですが、これは「身を 捨てて子を育てる親の姿」だと感激してましたが・・・)。日本の里山を危険にさらしているといわれる放置された竹やぶの中でもこのような戦いが進行していると思います。わたしは火をつけてもやしたくなるのですが、それはいま、焼畑の論文で悪戦苦闘しているからでしょうか。
(カンチョー)

*今日写真を撮りに行ったら植木屋さんが剪定してしまっていました。こんなことで竹をやっつけるのは無理だと思いますがねー。

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