女神の旅 :「さわる」資料をつかった講演

すいはくのさわる展、みんぱくのユニバーサルミュージアム研究会をずっとやってきて、ようやく最近「さわる-博物館」に対する反応に手ごたえを感じています。すると、展示だけでなく、講演も映像だけではないのがあっていいのではないかと考えました。

ヒトの具象像がはじめて造形されたのは、いまから約3万年まえのことです。なかでも有名なのはヴィレンドルフ(オーストリア)で発見されたヴィー ナスとよばれている女性像で、母性的というか、女性の特徴である乳房、腹、尻が強調されています。姿は一見グロテスクですが、要素としては、ミロ のヴィーナス像と共通するのでそう呼ばれているのです。また、これは日本の土偶にも通じています。

わたしは、これが気になっていて、ヨーロッパの博物館にいくたび、レプリカがあれば買ってきていました。日本では三内丸山遺跡や若狭三方博物館などでお土産やボランテイアがつくった土偶をもらってきました。

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今回そういう品々を集めて机の上に並べ、「3万年前に出現した女神がヨーロッパからシベリアを通って日本にやってきた」というプロットをつくり、 講演してみようと考えているところ。

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映像ではな実物(レプリカだけど)をつかって講演したいのですが、「5~6人ならやりやすい」と「(視覚障害者を含めて)たくさんの人に来てほしい」という気持ちが相克して複雑です。それより、この難解な問題をどう整理し、おもしろく話せるかのほうが問題なのでしょうね。

(カンチョー)

コメント

  1. みっちゃん より:

    先週伺った特養で、目の不自由な92歳の男性に会いました。3年前に朝起きると突然に見えなくなっていたそうです。その時のショックは如何ばかりか。中途障がいなので点字も指先硬く余計不自由。でもお話しはしっかり聞けます。博物館のさわる展示についてお話ししました。是非行きたいと楽しみにされています。岸部にある特養なので是非お誘いします。

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