「特別展示室の資料を撤去中」についての所感(生真面目バージョン)

画像

画像

画像

私は、特別展が終了した後、資料を撤去中の写真を公開しても博物館の観覧者数が増えることがないのは分かっているのであります。しかしながら、私はひとつの使命感を持って、こうした写真を公開するのであります。その使命感とは、完成されたスタティックな(静的な)展示という表層的な部分だけでなく、展示が誕生し、その会期が終了するまでの、血のにじむような裏の過程を知ってもらうことにより、地域博物館の学芸員がどのような仕事をしているのか、その一端を知ってもらうことが重要だと考えることなのであります。これは「一人の職業人の仕事の裏を知る」ということでは全くなく、地域博物館が地域社会に対して果たす役割についての理解なのであります。この3枚の写真がすべてを語ることがないのは分かっているのであります。しかし、見えている0.1以外に、見えない9.9があることを想像するきっかけとしてもらうことはできると思うのであります。裏の9.9の地道な蓄積がなければ、表の0.1の展示がないし、その質の維持・向上が図られることは無いのであります。地域の人々に、吹田に住んでいて良かった、とか、地域課題について自ら気付き、考え、共に議論し、行動するきっかけとなった、などと今後も言ってもらえるよう、地域博物館を活用することの意義の発信をし続ける必要があるのでありますし、そのためには、見えない9.9の質の維持・向上こそが大切なのであります。地域と博物館が共にミュージアム・リテラシーを向上させるための地域密着型博物館として、これからも地域の人々と共に邁進していく必要性に駆られているのであります。

(めいぎゃる)

コメント

  1. アルミ より:

    ・・・流水落花春去也 天上人間 という漢詩があります。この世もあの世も時は(むなしく)刻々と過ぎてゆく。という意味だそうです。それが人生なのだと。すいはくが地域の人々にそい、愛されているのを感じます。これからも、がんばってください。

  2. 団塊の婆 より:

    準備中の写真はワクワク・ドキドキの状況を伝えたくて撮るのですが、撤去はバタバタの中で、アレもコレもと写真を撮るゆとりがありません。
    さすが、メイギャルさん。写真を載せるだけでコレだけの論文になる!だから学芸員さんが必要なのです。なくてはならないのです。これからも市民と共にすすめるといいですね。

  3. okkun より:

    インターネットの時代は「情報つつぬけ」の時代であり、そこでは固定した完成形よりも「変化する途中経過」のほうが面白かったりします。これだけ情報が氾濫してくると、皆目がおごってしまって、カッコつけた最終形だけ見せられても「響かない」んですね。2005年からこのブログを始めてわかってきたことは、そういうことでした。これからも途中経過をどんどん見せてください。市民と学芸員のやりとりが多くなるほど、博物館は面白くなるはずであります。

  4. ひろりん より:

    めいぎゃるさんの文章に密かに感動しました。
    女は、表に出てない裏話、実は…!話、大好きです~(
    男もかしら?)
    どんどん教えてください♪
    縁のあるすいはく&そこに関わっておられる人たちのこと、もっともっと知って もっともっと好きになりたいです(^^)

タイトルとURLをコピーしました