国際研究フォーラムで訪れた韓国ではソウルのデパ地下で蓮華文の軒丸瓦に遭遇しました。なんと、インテリアデザインとして重々しく壁面を飾っているではありませんか。そこは伝統料理のお餅を現代感覚で味わい、また贈答品としても購入できる店でした。宮廷料理伝承者で「無形文化財(人間国宝)」に登録されているパク・キョンミ先生と伝統料理の専門家であるアン・ジョンヒョン先生の創作した餅菓子がならんでいました。
聞けば、韓国では食における餅の地位は低いとのこと。そうした負の伝統を再解釈して高品質の餅文化を普及させようとする意気込みが伝わってきました。
日本のデパ地下には老舗の店舗がひしめきあっています。しかし韓国では贈答文化が異なるのか、飲食文化の差なのか、もちかえりのできる伝統の土産物菓子は餅コーナーしか見当たりませんでした。しかも奥の片隅でした。かたや日本ではいよいよ餅が大手をふる季節がやってきます。(アルプスの少年)
コメント