吹田市立博物館の夏季展示がはじまりました。
主催者を代表して後藤市長があいさつしました。
【要旨】きょうはいい天気、そして暑い。でも将来、室温や湿度が年中一定に保たれるようになったら人間はどうなるだろう。海外に行くとよくおなかをこわす。それは海外が悪いのではなくて、日本が快適すぎて私たちの耐性が低下しているのだろう。ある意味都会病なのでしょう。
今回博物館で「自然の不思議をあそぼう」が開かれます。
毎年、市民ボランティアが企画していただいている。以前は歴史系博物館であったところに
あたらしいいぶきを吹き込んでいただきました。
ふつう博物館といえば歴史系を思い浮かべるのが一般的だろう。
博物学は英語でNaturalHistoryというように博物学には自然が含まれているのだ。
History(歴史)をみていくとき、暮らしや歴史、伝統というように範囲が広がっていくのですが、
結局、博物学とは「わからんことを知りたい」ということでしょう。
分からんことが一番多いのは自然の分野でしょう。
今朝の新聞では「なぜ生きてるのか、生命システムがわからない」という生物が発見されたそうだ。
「不思議をあそぼう」とは奥深いタイトルだ。
お子さんたちにいろんな仕掛けで自然の不思議を突きつけで、さらに疑問が出てくる。
そして彼らが大人になった時、コントロールされた自然を是とするか、しないのか。この夏を体験した子どもたちは是としない大人になっているだろう。
そのためにも子供たちに体験させることはいいことです。
来年以後も取り組んで頂きたいです。
中牧館長
夏のさなかに始まる夏季展だが実は冬のまっただ中から実行委員会を重ねて今日を迎えたのです。寒い中、実行委員会を作って20名を超える市民ボラの協力で今日を迎えているのです。
市長も述べたように当館は歴史系博物館で自然系の学芸員は一人もいない、そこを実行委員の方たちが補ってくださっています。
natural historyという広い分野を考えるということは19世紀に始まったわけだが、その精神を21世紀にとりもどそうという試みです。
身のまわりの不思議を子どもたちにもわかるようにする展示を実行委員会の皆さんがしてくださいました。蝶々がどのように世界を見ているのか。火山のない吹田市にどうして火山灰が積もっているのか
蜘蛛はなぜトンボを捕らえるが自分は蜘蛛の巣にくっつかないのか
などを上手に展示してくださいました。
展示に際して伊丹昆虫館や芥川のアクアピアを尋ねたりして、博物館の連携のなかから今回の展示が生まれた。たくさんの子どもたちが来館してくれると嬉しい。
この博物館で、楽しみながら学ぶことは十分可能だと思います。USJとニフレルだけじゃないですよ。
毎日のように多種多様なイベントがありますので吹田の子どもたちには恵まれた環境にあると自画自賛しています。
毎年市民が企画している夏季展ですが、毎年レベルが上がっていることは間違いないです。イベントでも新しい取り組みも見られる。市民実行委員は委員長が伊藤委員長から藤田委員長に変わりました。フレッシュな風が吹いています。
藤田和則実行委員長
みなさんのおかげで今日の開会式を迎えることができたと感謝しています
学芸員の皆さんはお忙しい中お手伝いいただきました。
中牧館長からは定例実行委員会にも出席して適切なアドバイスをいただきました。ありがとうございます。
こういう形で博物館と市民が子どもたちを迎えるということが吹田市の健康の源だろうと思っています。
これからも続いていくようがんばって子どもたちを迎えたいと思う。
開会式の後、特別展示場で藤田和則実行委員長が展示解説をしました。
そのあと、玄関前広場で佐井寺中学吹奏楽部60人~そのうち一年生20人~が演奏(+歌+ダンス)をしてくれました。
(おーぼら)
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