60年代グッズと浮世絵
先週末、高山に行って来ました。しんしんと冷え込む街、雪を踏みしめて飲み歩くのはとてもいい気持ちでした。酒を飲み過ぎて温泉につかれなかったのが残念。
高山市の小林修二さんは、60年代グッズの収集家として有名な方です。訪ねてみると、マー、あるわ、あるわ、家のなかにオタカラがあふれていました。旧丹生川村の「おもちゃ館」は、小林さんのコレクションをを中心にしたものです。「モノには力がある、だから捨てない」と熱く語ってくれたのですが、わかるけど、狭いマンション暮らしのシチーボーイにゃとてもできない相談やおまへんか。
60年代グッズは今、ブームの勢いが見えます。はやりのネットオークションでは怪獣やリカちゃん人形が驚くほどの高値がついているそうです。マニアの世界から脱して、歴史の一コマとしての位置を獲得しはじめているのです。「ちょっとむかしのモノたち」という企画が人気を呼んだ博物館もあります。
そういえば、「浮世絵」がそうでした。画といえば掛け軸や襖絵だった時代、浮世絵は週刊誌やポルノ本なみのものでした。ところが、外国人がやってきて目をつけ、大量に買い付けたことで日本を代表する芸術になりました。ゴッホやモネなど、後期印象派に大きな影響を与えたことはよく知られています。
今回の展示で、千里ニュータウンで使われたモノを集めようと呼びかけていますが、これが成功すればすごい。それを続けていけば、60年代に始まり現在にいたる、千里NTの文化を明らかにする資料となるはずだからです。
何を集め、どう並べるかの姿勢を定めることがまず必要なのですが、ヒントを得るために、有志の方々と飛騨へ調査に出かけるのもいいなと思っています。
(補)飛騨では、このブログで募集していた「大型の洗剤の箱」はいまでもお店で健在でした。
写真は雪の高山市・宮川沿いの風景です。
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