みんぱくのK先生はこのブログでもおなじみの方ですが、雑学の大家。タケについて聞くと、いまその関係の展示会を考えているところ、とのことで話がはずみました。
K先生が高校生の頃(あの有名な府立K高)にはまだ古いプールがあった。「あれはチッキン・コンクリート。戦中戦後の鉄のない時、鉄の代わりに竹をつかったんやろね、コンクリも粗悪でボロボロ剥げるので、水泳の時間はきまって誰か怪我をしたもんや」とのこと。
まさかーと笑いながら、ネット検索をすると、ちゃんと「竹筋コンクリート」の項目があり、それなりにけっこう盛り上がっているトピックスでした。
1.チッキンコンクリートの建造物はたしかに存在する、たとえば・・・
鉄道の橋梁:熊本県阿蘇郡の宮原線。なかには国登録有形文化財になっているもの さえある。(小国町は廃線ウォークとして売り出し中)
建物:岩国徴古館(1945築、文化財)
などなど。探せば吹田近辺でもけっこう出てくるかもしれません。
チッキンは環境にやさしい素材として、見直しの機運さえあるそうです。ほかに、中国で竹筋のビルがつくられているというニュースが流れ論議が沸騰したこともあった(冷凍ギョウザを思い出しますね)。
しかし、コンクリートの出自を考えると考えてると、当たり前のことかもしれない。そして、中国や北朝鮮にはまだ一般的なものらしい。建物の高層化とか地震で(アネハ事件のこともあり)、日本人はやたら法律に神経質になりすぎているのかもしれません。
(カンチョー)
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