12月10日刊行!
『梅棹忠夫に挑む』
石毛直道・小山修三編四六判、上製本・丸背・カバー装、総ページ数: 240 ページ中央公論新社定価: 1,800 円(税別)
文明の生態史観,情報産業論,遊牧の起源,知的生産の技術……「知の探検家」の全貌に迫る
自分の足で歩き,自分の眼でみて,自分の頭で考える姿勢を貫く比較文明学者・梅棹忠氏夫は,「文明の生態史観」「情報産業論」「遊牧の起源」など独自の思想を展開し,現在も版を重ねるベストセラー『知的生産の技術』を著すなど,戦後の学界・社会に大きな影響を与えてきました.本書は,梅棹氏の薫陶をさまざまな形で受けた研究者たちが論戦を挑んだ,梅棹氏の米寿記念シンポジウム「梅棹忠夫の世界」を再現したものです.講演録をそのまま活字化するのではなく,シンポジウムの発表者が新たに書き下ろした原稿を収録しています.また,第三部には梅棹氏がみずからの歩んできた道を語った「時代の証言者 文明学」を収録しました.本書で紹介しているのは「文明の生態史観」「情報産業論」「遊牧の起源」など梅棹氏の代表的な研究であり,梅棹氏の著作に親しんできた読者にとって読み応えがあるのはもちろん,これまでほとんど手にしたことのない新たな読者にも恰好の「梅棹入門」となるはずです.(中央公論新社担当/小野一雄)
●主な目次
まえがき 梅棹忠夫
第一部 知の探検家・梅棹忠夫
知の探検家・梅棹忠夫 石毛直道
第二部 シンポジウム-梅棹忠夫の世界
よみがえったモンゴル研究 『狩猟と遊牧の世界』 小長谷有紀
「文明の生態史観」と今日の世界 高田公理
「情報産業論」-世相と未来を見とおす導きの書 飯田 卓
総合討論-梅棹忠夫に挑む
シンポジウムを終えて 梅棹忠夫・小山修三
第三部 時代の証言者 文明学
時代の証言者 文明学 梅棹忠夫
あとがき 小山修三
梅棹忠夫略年譜
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