さわる展で「ワクワク体験」イベントを実施してくださった点訳の会「円(まどか)」のみなさんから、その報告ををいただきましたのでご紹介いたします。
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去る7月3日(土)、どしゃぶりの雨の中、大勢の方が来てくださり、楽しい「ワクワク体験」を沢山していただきました。遅くなりましたがその報告です。
★サウンドテーブルテニス(視覚障がい者の卓球)
ラバーのないラケット、おもりの入ったピン球、まったく違うのはネットの下に球を転がしてラケットを台につけて受ける。初めは視覚障がい者同士の白熱したラリーで始まり、動きのすばやさにビックリしました。私たち(晴眼者)には簡単そうでなかなか難しい。でも、子どもから大人まで皆時間を忘れ夢中になりました。アイマスクをしてやっているお子さんもいましたよ。子どもたちがとても興味を持って楽しんでくれ、よかったと思います。久しぶりにいい汗をかかせていただきました。卓球台を運んでくださったたくさんの方々に感謝します。(E.F.)
★音声パソコン操作
ボランティアをされている方や親子連れの方が携帯電話のメールを音声で聞いたり、パソコンを実際に触って文字を書いたりされました。
携帯電話では文字だけでなく、絵文字や顔文字を読むのに驚かれました。視覚に障がいのある女の子が携帯電話を触りながら、「○○ちゃんとできる!」とメールのやりとりができるのを知って、とてもうれしそうでした。
パソコンでは実際に文字を入力してもらい、漢字に変換するとどのように音声で漢字を説明するかを聞いていただきました。皆さんとても感心されていました。また、音声の速度を速くしたり遅くしたりして聞いていただきました。携帯電話の音声を一番速くして聞いてもらうと、「速すぎてわからない」とおっしゃる方が多かったです。「私たちはいつもこの速さで聞いている」と言ったらとても驚かれました。
目が見えなくても、目の見える方と同じようにパソコンで文字を書いたり、携帯電話でメールのやりとりができることを知ってもらえて、とてもよかったと思います。(A.M.)
★点字体験
名刺作り…ひまわり、あさがお、かたつむり等の絵を描いた名刺大の紙に点字で名前を書く。
キーホルダー…両面張り合わせたカバ、ネコ、イノシシ等の絵に点字を書き、リングを通してキーホルダーを作る。
高齢者から子どもたちまで皆一覧表を見ながら一生懸命点字を書いておられました。点字がもっともっと身近なものになってほしいと思います。おみやげに「一期一会」や「一生感動 一生青春」墨字と点字を入れた栞(しおり)をプレゼント。
★お宝探し
アイマスクをして手に持っている物を当てる。普段見慣れている物でも、触覚だけではわからない。私たちはいかに目に頼っているかがわかりました。普段もっと五感を働かせることを工夫しましょう。
協力者
視覚障がい者でサウンドテーブルテニスに4人、音声パソコン・携帯電話に2人、点字体験で名刺やキーホルダーに点字を書いたのを触読する人1人、そしてガイドヘルパー2人がサウンドテーブルテニスのルールの説明をしたり、球拾いやカウントをとってくれたりしました。
また、卓球台を運ぶにあたりみんぱく、すいはく、社協と、たくさんの方のお世話になりました。ありがとうございました。(T.K.)
コメント
みなさん、とても楽しい(貴重な)体験をされたのですね。
さわる展示はいつも行こうと思いながらその日暮らしで行けていません。次回は必ず行くぞ!!