館長ノート

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津波と縄文式ニュータウン

三陸のリアス式海岸にはたくさんの縄文遺跡があり、普段、波静かな湾は、漁業を中心とした生活を送るには大変恵まれた環境下にある。これらの遺跡は今回の大津波で消し去られなかったのか、と聞いたら「あのあたりの遺跡は高台にあるので、《まだ確かめてはい...
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放射能被害

放射能の国際的風評のために日本から外国人が続々と帰国しているという。そんななかで、1年間、家族づれでやってきたロシア人研究者に会った。 どうしてと聞くと、「ウラジオストックで10数年前に原子力潜水艦が沈んだが、その後とく特に被害もないので」...
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大津波と博物館

1000年に一度といわれる東北地方太平洋岸の津波の被害は想像を超えるほどに大きかった。しかし、人々の必死の努力によって生活のために緊急排除すべきものが片づけられ、困難な状況下でも着々と整備が進んでいる。汚泥、ゴミ、廃材などのなかからアルバム...
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ことしの夏季(吹田の自然と環境)展について

4月3日(日)10:00~12:00、夏季展(吹田の自然と環境)の第二回委員会が開かれました。参加者は20人をこえました。前回と同じくフリーディ スカッションが中心でしたが、方向性はしだいに明確になってきました。タイトルとしては「災害と環境...
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63-5963(ろくさん、ごくろうさん)

西川禄一副館長が定年を迎え、今日で退職されます。博物館業は初めての経験と言っておられましたが、組織運営に手腕を発揮、カンチョーがまきちらす(?)モンダイ処理もあざやかでした。農学部出身だったからでしょうか、自然を愛し、夏の自然展などでは、積...
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千里という名のついた本: 梅棹忠夫写真展の展示

梅棹さんは千里という地名がたいへん気に入っていました。若いころ駆け回った草原のことに想いをはせていたのでしょうか。民博の住所は「千里万博公園10-1」、友の会を運営する財団は「千里文化財団」といいます。みんぱくの論文集、資料集などに(Sen...
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センバツの開催をつよくのぞむ

大変なことになった。地震、津波、原発、次に何が起こるかという不安、テレビ画面のあまりの迫力に吸い込まれてしまう。しかし、心が痛んでスィッ チを切ってしまうこともある。浮世離れしたアカデミックな世界でさえ、関東では停電の影響で大学の閉鎖、委員...
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現代アートとさわる

飛騨ミュージアムに行っていた頃、小学校の先生と話していたら「現代アートはこどもにさわらせて遊ばせれば、いいイベントができるのですがねー」 といわれ、ハッとした。そのときやっていた現代アート展が不入りで頭を痛めていたからだ。先日、金沢21世紀...
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博物館というバリアー: 金沢21世紀美術館

もともと博物館や美術館は視覚その他の障がい者の来場はそれほど想定していなかったので、入場や観覧時のバリアーがおおかった。しかし、バリア・フリーが問題になってからは、さまざまの改善が おこなわれ、だいぶ良くなっている。しかし、物理的、機械的な...
私たちの活動

平成23年度夏季展示意見交換会

このところ3日にあげず、机を囲んで会議してるような写真が続いているのは、春の万博展、自主講座、高校の連携などすいはくへの市民参加が盛んになった結果です。だから、写真は変わり映えしないけど、コンテンツは多様なのです。本日は夏の「自然と環境展」...