館長ノート

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国際コスモス賞

「吹田市の自然物語」の図録の編集がおわり、展示の細部のツメにさしかかっているところですが、その間にとびこんできたのが、国際花と緑の博覧会記念協会の「コスモス国際賞」の選考委員会の会議。東京まで泊まりがけでやってきました。毎年100人をこす候...
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失われ行く田園風景@吹田

吹田市はもともと田園風景が広がる地でした。幕末の動乱期の1コマを描いた瓦版があります。大阪は火の海、京都に向かって大砲をひき、槍や鉄砲をかついで、軍隊が淀川べりを移動中。それとは対照的に、対岸の吹田、富田林、高槻は、一面の水田から首を覗かせ...
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園芸コーナーにて

こんどの「吹田市の自然物語」展示で、ツメがもう一つあまいなーとおもっているのが特展場入って左側ケース奥(展示プラン図では右上)の「現代の問題」です。展示としては、侵略的生物に絞るとおもしろいのですが、ほかに環境を大きく変えた肥料、除草剤、殺...
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チク(竹)と一杯

千里の竹展以来、お世話になっているSELFのMさんから自慢の竹水(竹からとった水)を今年も2リットルいただきました。なんでわって飲むべかな。左端ZAMBUCA、ニワトコの実から作った蒸留酒です。(カンチョー)
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化け猫一座の練習風景@すいはく

6/28日に、なんと、すいはくの「展示場」で芝居をやる、化け猫一座の練習を見に行ってきました。19:00をめどに座員がバラバラあつまってきて、いつしかリハになだれ込みました。先週インフルエンザでやむなくお休みだったせいか、みなさん台詞をわす...
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吹田アーカイブ展注目の一品 その6: 大塩平八郎の墨書(中西家蔵)

大塩平八郎といえば天保8年(1836)「大塩の乱」。天保の飢饉による米価高騰に何らの手も下さない、ゆるみきった役に怒った元大阪町奉行与力が私財をなげうって武装蜂起したが半日で鎮圧された。しかし、幕府の直轄地で、かつての能吏が、大砲を使って町...
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インフルエンザの民族学(その2): パンデミック

16世紀から本格的に世界進出を始めたヨーロッパ諸国は、広大な新大陸を易々と手に入れてしまった。その主たる理由は文明力の差なのだが、ほかに大きな力となったのは天然痘、はしか、インフルエンザなどの伝染性疫病が、原住民を大量に殺し、社会を崩壊させ...
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吹田アーカイブ展注目の一品 その5:田能村竹田と田能村直入

田能村竹田は日本美術全集に必ずあらわれる作家です。竹田(1777~1832)は豊後の人、ほとんど独学で(谷文兆の通信教育を受けたらしい)画を学び、独自の様式と境地をつくりあげ、その絵は江戸時代の南画のなかでは最も本格的な南宗様式に近いと言わ...
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インターネット博物館(吹田アーカイブ展注目の一品 その4) :頼山陽の書

新型インフ騒動で、すいはくも25日までの閉館に追い込まれ、博物館愛好者の方々は「髀肉の嘆」をかこっていることでしょう。そういうときはインターネット、どんな強烈な疫病でも感染のおそれはありません。このブログでは「注目の一品」の紹介をすでに始め...
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インフルエンザの民族学(その1)

国をあげた水際作戦にもかかわらず、新型インフルエンザの蔓延はもう止められなくなったようだ。とくに兵庫、大阪はもっとも早くて、吹田もふくめ、学校、公共施設の閉鎖が相次いでいる。ニュースでは滋賀県そして東京八王子。 今、飛騨の調査旅行から帰った...