吹田アーカイブ展注目の一品 その5:田能村竹田と田能村直入

田能村竹田は日本美術全集に必ずあらわれる作家です。竹田(1777~1832)は豊後の人、ほとんど独学で(谷文兆の通信教育を受けたらしい)画を学び、独自の様式と境地をつくりあげ、その絵は江戸時代の南画のなかでは最も本格的な南宗様式に近いと言われています。晩年は京阪神をしばしば訪れ、頼山陽らと交友を楽しんだそうです。山陽の賛の入った掛け軸もあります。

画像 吹田に来たのは、それは井内左門(吹田村竹中知行所代官)のカオだったそうです。(多分)中西家、あるいはその借家に逗留し多様ですが、そこで病に倒れ、大阪でなくなりました。
吹田には、実作品が残っていないようですが、田能村竹田画譜後集は、竹田の筆法を学ぶための教科書として印刷されたもの、再版を重ねてひろく世に利用されたことがわかります。それほどの名手だったのですね。

直入(1814~1901)は、9歳の頃から竹田に絵を習い、のちに竹田の養継子となっています。明治維新の年、京都に移住していますが、1883年には現在の京都市立芸術大学の前身である、京都府立画学校の初代校長となっています。京阪神を中心に活躍したので、当然吹田にも来たはず、絵もたくさん残っているようです。ビール展の時にもアサヒビール所蔵の絵が展示されていました。
児童百戯図稿は早い筆運びの漫画的表現が竹田の筆法を良く伝えており、子どもたちの遊ぶ姿をいきいきと描いた巻物です。稿とあるのは、大作のためのスケッチブックだったのでしょう。

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(カンチョー)

◆講演会のご案内◆
5月24日(日曜) 14時~15時30分
「吹田ゆかりの文人画家」
大阪芸術大学教授 田中敏雄氏

 

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