館長ノート

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21世紀の森と人

第16回KOSMOSフォーラムのコーディネータとして、日本の21世紀の森は、誰が支え、どう利用するのかを具体的に示すことはできないかとおもっていました。これまで、日本の里山を作ってきたのは農業と林業の人たち、しかし、両者とも極端に数を減らし...
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正月の子どもの遊び

ことしの正月は風もなく、穏やかな天気だった(北日本は大シケだったようだが)。子どもたちはどんな遊びをしでいるのだろうと思いながら散歩にでた。正月の遊びといって私たちがすぐイメージするのは-たこ揚げ、コマ回し、羽根つき、(家のなかだが)すごろ...
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初詣

ずっと前から初詣に興味があった。9千万以上もの日本人が、正月の三日間に神社や寺に詣でる。場所によっては押すな押すなの大混雑で、全体としてみればイスラム教のメッカの人出など目じゃないのだ。日本人は何と信心深いのだろうとアメリカの学者におどろか...
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お雑煮

お雑煮を召し上がったでしょうか。わが家では(まっとうに?)1日はすまし、2日は白味噌 3日はまたすまし、丸餅を使い、具に、大根、ニンジン、里芋を入れたものです。 日本文化には東と西の差があるということは、縄文時代以来の日本文化の顕著な特色で...
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初夢はくぶつかん

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。 年始年末には毎年このブログで「初夢はくぶつかん」をやってきました。 いま、ぼんやり机の前に座っていて、あ、今年は具体的に動くの忘れたなーと反省しております。 おもえば、千里ニュータウン展をきっかけにすいは...
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九十九山

晴れ上がって遠くの山がよく見えた。そうだあの風景を撮りに行こう。私のふるさとには町から一里ほど北に、七宝山という400mくらいの山があり、その頂上に式内社のイナズミさんがある。そこから階段を下ると、鳥居に枠取られたように、海を背景にしたきれ...
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環境展示 :ウイーン子ども博物館

環境問題を見据えて将来をかんがえる展示をすいはくでもやるべきだと前回述べた。しかし、これはけっこう難しい問題をはらんでいる。昨年の夏行ったウイーンの子ども博物館では、真正面からこの問題をとりあげていた。太陽や風を利用した電力をつかい灯りを付...
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吹田アーカイブ構想と特別展について

吹田アーカイブという構想が浮かび上がってきた。ねらいは吹田市の旧一町六村の歴史文書、芸術、民俗、考古学の資料をあつめ、それを保管展示できる施設を各地区につくって、地域の活性化をはかろうとするものである。それについて、博物館がモデル(具体的に...
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星に願いを

夜の街のイルミネーションがすっかり日本の冬の景観になりましたよね。ダイオードが一般化して、電気の消費量も少なくてすむことになったからでしょうか。 博物館の前のトンネルアートが今年で両面完成しましたが、空っぽの天井が何だか気になっていました。...
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文と武というキーワードから現代日本社会を考える

この週末、比叡会議に行ってきました。この会議は、経済界、学会、マスコミなどの論客をあつめて泊まりがけで集中討議するという試みで、IBMが始めた天城会議に端を発し、現在、全国九ヶ所で行われています。京都は歴史が古く、今年で28回目の開催でした...