館長ノート

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竹のおみやげ/観光人類学の視点

カフェ・タンポポが今回の展示のために、市民に呼びかけて集めた竹製品には、外国からのお土産品がありました。そこで、千里の竹展では「海外からのおみやげ」コーナーをつくることにしました(まだ準備中ですが)。 おみやげとは漢字で土産品と書くように、...
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竹流し水羊羹

今日は、日差しがかっと照りつけて、いよいよ本格的な夏の到来を感じました。 町に行ったら、初ものという札とともに、青竹の筒にはいった水羊羹がでていたので、つい買って、おいしくいただました。錐で底に穴をあけて、吸い込むとスポッとかたまりのヨウカ...
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縄文時代のタケ

三内丸山の委員会に出席したら、かうるさいというか最先端の先生方がいて縄文の竹についていろいろ情報をいただきました。 驚いたのは、縄文時代には竹が意外に使われていなかったこと。 たくさんの編み物が出土した6~7000年前の佐賀県東名遺跡での素...
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カンチョー竹日記 :宮島編

カンチョー・タビ日記ならぬタケ日記です。 梅雨前線が停滞するなか、オーストラリア研究会の面々と宮島に行きました。 宮島は、島全体が御神体の島。フェリーで島にむかう途上、目をこらして山を眺めるのですが、しかし、竹がみえません。「ここは、手が入...
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たかだま【竹玉】

万葉集にはたかだま(竹玉)ということばがでてきます。これは竹を輪切りにして、ビーズ状にしてつないで、身体や、神に供える酒器をかざったものでしょう。緑色は人工的に固定するのが難しいので、古くから、緑色系の石がアクセサリーとして珍重されていたよ...
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竹をたずねて :台湾で考えたこと

台湾の南投県集集のまちで発掘をしたのは、もう35年もまえ。つよく印象に残っていたがタケノコで、アメリカ留学中の学生が、何でもあるがこの生タケノコだけは手に入らないんだと嘆いていたこと、発酵させたものをざく切りにして豚肉と煮た濃い味のおかずが...
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竹をたずねて :台湾編

台中から一時間ほど電車で行ったところに集集という町があります。ここで35年前に2夏、発掘をやりました。 町をうろついていたら八百屋の前にたけのこが山とおいてありました。 皮をとり、大きな鍋で煮ています。そのまま買って行く人もいます。皮が破れ...
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竹をたずねて :ホームセンター

障子が破れたので紙を買いにホームセンターにいきました。入り口にガーデンコーナーがあったのでつい迷いこみました、竹はどうなっているのかなとおもって。あまり大きな場所を占めてはいませんが、けっこう健闘していました。 素材としては、ごくほそい女竹...
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日本史を動かしたタケ-弓について考えたこと

タケは日本の歴史を動かす力の大きな要素になったのではないでしょうか。それは武器としての弓の進化によるもの。 弓は縄文時代のはじめに現れたことは石鏃の出土することからわかりますが、弓そのものはずっと遅く、後期の北海道で出土品があります。それは...
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竹をたずねて :奈良・山城編

4/5はとてもいい天気だったので、奈良・山城の田園地帯をドライブしました。 添上郡の知り合いのご隠居さんのうちをたずねました。納戸には熊手や箒、火吹き竹、ひしゃく、花器、古民家から持ってきた天井の竹(ススダケとよぶ)、畑の野菜の支え柱、垣根...