館長ノート

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館長ノート 28

観蝶日記 -オオムラサキ- 4月3日、晴れて日ざしが暖かい。博物館の広場のアラカシのまわりをアゲハチョウがとんでいた。ぼんやり見ていると、「今年はずいぶん早いですなー」と散歩の人に話しかけられた。 今回の展示で、ニュータウンの建設が自然にど...
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館長ノート 27

グローバルとローカル---NT展の「生活」展示 今回の展示を討議していて、いつも出てくるのは、とくに身のまわりにある候補品について、これは千里ニュータウンだけのものだろうか、おなじものは全国どこに行ってもあるよ、という問題です。ここでは、こ...
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館長ノート 26

いちばん千里ニュータウンを愛しているのは誰か 40人を超えるこの市民委員会は、さまざまの年齢や専門あるいは興味を持つ人々によって構成されていますが、その中に二つの大きなコア・グループがあることに気がつきます。 まず、60才以上の男性群。ほと...
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館長ノート 25

千里ニュータウン展の展示とその主張 その1 自然展示 展示計画の調整が遅れていましたが、議論も大詰めを迎え、モノ集めのメドもたって、ようやく全体像がみえてきました。会場は、特別展示場のほかに常設展示場の一部(主として近世の部分)を使うことに...
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館長ノート 24

進化する展示 千里NT展の大きな特徴は、展示するものを一般市民に呼びかけ集まったものを構成するという、収集と展示を同時進行的に(それもきわめて短い時間のうちに)やろうとしていることでしょう。この方法はブログやグループメールを通して活発に動い...
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2/25の市民フォーラム@北千里のレジュメ

千里ニュータウン-これまでとこれから(小山 修三) 1.突然あらわれた巨大な装置 戦後経済復興と住宅難の解消 15万人口を目指す ペリーの近隣住区論 普通の団地との違い 森から砂漠へ 2.あたらしい要素:アメリカ的暮らしへ 高(中)層巨大集...
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館長ノート 22

「ニュータウンの増殖:千里NTにおける人口動態の謎」 このノートを書きながら、ずっと心にひっかかっていた問題があった。千里NTの人口は、入居が始まって以来、右肩上がりにぐんぐん伸びていたが、1975年をピークに、減少しはじめる、しかも、ピー...
館長ノート

館長ノート 21

展示手法について 千里NT展は、いよいよ核心の展示についてのツメの段階に入りました。展示とは何か、もう一度基本に返って、展示のあり方を考えてみたいと思います。夢をくれたまち、千里NTをどう表現すればいいのでしょうか。 展示は、モノそのものが...
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館長ノ-ト 20

60年グッズは身の回りにまだある 「ものさがし探検隊」員が制服をみつけてきた。制服は変わらなんですネー、リボンやスカーフなどの小物は・・、着こなしが・・、校章やバッジ・・、カバン・・はなどと連想を呼んで話題が広がっています。ここまで来ると地...
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館長ノート 19

サテライト展示-文化人類学者の夢 千里ニュータウン「生え抜きの」建物にある一軒を借りてサテライトと名付け、展示や交流の場にしようという考えは、この市民委員会からわきでてきた卓抜なアイデアです。 そう聞くと、住み込み調査(participan...