千里ニュータウンに、初期の頃入居した人たちの話を聞くと泥んこ道を毎朝長靴で歩いた、電話がなかなか付かなかった、急患のときまにあわない、保育所がない・・などなど、苦労話に花が咲きます。
●おもしろいエピソードや資料があればお知らせください。
それでも、総じて明るく、システムが整うまでの、いわば移行期にはいつも現れる現象と考えられます。しかし、なかには、今日まで尾を引く基本的な問題（失敗）がいくつかあります。
その一つが大きさです。まず、全体の狭さがあります。そして、８０ｘ１６０ｃｍの団地サイズ（６３年型と呼ばれる）が規格となったことです。この狭さと、標準サイズは、戦前の長屋的なものがもちこまれたのだと思います。規格品としてのドア、タタミ、壁など、当時は、もっとも安く生産できたからでしょう。
しかし、６３年型はあまりにも小さいので、７０年代になると８８ｘ１７６ｃｍの規格に変えられました。また、最近のマンションなどは建坪や規格がもっと大きくなっているはずですが、まだ、調べておりません。
●展示に使えるかもしれませんね、前代の長屋的なものから現在まで系統的に調べる必要がありそうです。間取りの問題については、項をあらためて述べる予定です。
大きさの変化については、日本人の体格が大きく影響しているようです。（近ごろの若者のでかいこと！）。統計によりますと、２０歳の平均身長は１９３５生まれで男１６２．２ｃｍ、女１５０．８ｃｍだったのが、１９５５生まれは１６６．９ｃｍ、１５６．１cm、１９６９年では１７１．８cm、１５８．９ｃｍとぐんぐん伸びています。（未来の考古学者がみたら、民族の交代があったと考えるかも知れません）。その原因としては、食（ミルク、肉などのタンパク質の摂取）、やタタミから椅子へという生活環境の変化が指摘されています。
もう一つの失敗は、自動車です。千里ニュータウンの道は「ひろくて走りやすい」という話はよく聞きます。車は想定に入っていたことがわかるのですが、それを置くスペースをまったく失念していた。駐車場がなくて車が買えないと悩まされた人は多いはずです。もっとも、この問題は千里に限らず、どこの団地でも、いや個人のマンションでさえ悩まされた問題でした。
それにしても、アメリカの理論をもとに（ノート２参照）理想的な社会を目指したにしてはお粗末というか、企画者たちの（行政と学会）未来に対する、洞察力不足を痛感します。予算不足という目先の現実に押し流されてしまったんでしょうがねー。
コメント
そうなんです。千里団地は水周り機器の進化と共にありました。また、カラーテレビ・冷蔵庫・車の三種のCの時代だったんです。女性が手のかかる家事から解放されていった頃でした。掃除機も出はじめたと思います。電化製品で家事が楽になり、女性は自分の時間ができ、何に時間を使い出したんでしょうか。子育て？仕事？カルチャー？ 千里の女性は新しい文化を作り出し、小林さんたちのような「地域通貨」まで作っていった・・。とそこで、女性が作ったNPOの紹介はいかがでしょうか。豊中にも、新しい地縁で作っていった福祉のNPOがあります。
昨夜の会で、ホクサンバスオールは費用がかかり過ぎるので展示が無理との発言に、俄然パワーを燃やし、再度昨夜のうちにエモトにメールしました。今日、すぐにお返事があり、中古は貸し出し可能です。内部で調整中です。運搬費用見積もりは何時が期限でしょうかとのお問い合わせもありました。まだまだ、望みを捨てないでください。エモトさんには、当時販売した苦労話も聞かせてほしいと、もっとお願いしました。
カンチョーから「洋式トイレの大きさも変わったのか？」を調べろと命が下ったので。正解は・・・う～ん、大きくなったといってもいいのかな。でも、まだ小さいのも作られています。NTが作られはじめた頃は、小さい規格の「洗落とし式」の便器しかなかったけれど、のちに大きい規格（奥行き３～４ｃｍ、高さ２ｃｍ大きい）の洗浄方式のものが発売され、最近はこれが主流。詳しくはTOTOのHP
http://www.toto.co.jp/tips/1999/05/31.htm
や、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E5%BC%8F%E4%BE%BF%E5%99%A8
をご覧くださいませ。
風呂担当者さん・・・よ～やってますね。ケッパレーっ。風呂担当者のみが頑張って「ホクサンバス」が「オール」にならないように・・・他の担当の方々、おきばりやす。
すごいすごい。こんどは豹柄ファッションできまへんか。