縄文と市民

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いつものように、『縄文ファイル』がとどきました。NPO法人三内丸山縄文発信の会が文化庁長官表彰にえらばれたことがのっていました。この会は平成7年、市民が自主的に三内丸山を応援するためにつくられ、平成15年にNPO法人となったものです。

「縄文ファイル」は、主要部には英文がつけられ、月刊、今回で183号です。ほかに「縄文塾」とよぶ講演会や現地でのイベント「縄文大祭典」をひ らくなど、継続的な情報発信をおこないわが国の文化財保護に大きな役割をはたしたことが受賞の理由です。

たくさんの人の喜びの言葉を寄せていますが、なかでも辻誠一郎(東大教授)の、「縄文文化の概念を、正しく塗り替え続けてきた。閉ざされた学問の世界を門も塀もない世界に開いた。それは歴史を知るのではなく、歴史をいかそう とする市民の情熱によって達成されたもの。科学の時代はもう過去のこと、これからは愛情の時代、みえないものを愛情で見つけ出す時代」になったと いう意の言葉には大変打たれました。

世界遺産の暫定リストにのった北海道・北東北縄文遺跡群の情報発信は、このような活躍が原動力となっているのです。市民の時代が来たことをつよく 感じます。

(カンチョー)

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