学校給食の牛乳が、脱脂粉乳からビン入りに変わってから、子どもたちのあいだで牛乳瓶のふたをつかった遊びがさかんになりました。今回の展覧会に展示したくて、その頃あつめた牛乳瓶のふたがないか探し回ったのですが、なかなか実物は出てきませんでした。
しかし、思い出はたくさんあって、聞くと地域や学年によって、さまざまな遊び方があったことがわかります。豊中市北丘小学校を1989年に卒業した(い)さんが、「ぱっぱ」という遊び方を書いて送ってくださったので、ご紹介します。
『ぱっぱ』
牛乳瓶のふたは、よく洗って乾かす。なるだけ形を崩さないようにする。キャップの端は折れ曲がったままがよい。
☆遊び方
1.枚数(『ダ』と言う)を決め、同じ数枚ずつキャップを出し合う。
2.キャップを机の上に重ならないように並べる。並べ方は好きに並べてよい(枚数によってさまざまなバリエーションがある)。メジャーな並べ方は、逆三角形、菱形など(図 参照)。
3.インジャン(じゃんけん)し、先攻(勝った方)、後攻(負けた方)を決める。
4.先攻からキャップを息で吹きひっくり返す(裏返す)。図の↑の方向に息を吹く。『ぱっっっ』と息吐くので、ゲームの名称を『ぱっぱ』というのだと思う。ただし、ゲーム時は、息を吐くのは『ぱっ』の一回のみ!!二回はダメ。ちなみに声に出す『ぱっ』音より、声にならない『ぱっっ』音での息吐き方の方が上手くひっくり返せる。
5.ひっくり返ったキャップを貰う。裏返ったキャップのみ取る。裏返っていないキャップは動かしてはいけない。
↓
(全て裏返せばその時点で終了)
↓
6.ひっくり返らず残ったキャップがあれば、そのままの状態で後攻の人が息でひっくり返す。前者の息で動かしたまま(ひっくりかえしたキャップは取り除かれている)なのでキャップが重なったりしていたらとってもラッキー。
7.ひっくり返したキャップを後攻の人が貰う。
8.キャップがなくなるまで交互に行う。
<余談>☆イレギュラーな遊び方
キャップを重ねて何枚裏返せるか?をしていたようです。(むろん、息でひっくり返します)
コメント
文面から見るとこれはおんなのこのあそびのようですね。私が聞いた34,5才の男(の子)は、フタを並べ、そのうえで両手をポンとうって裏返していたといってました。地域差があるのでしょうか。