程一彦トークショー「60年代と今の食文化-食の養生訓」

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5月6日(土)14:00~15:00博物館講座室は博物館始まって以来最高の人が集まりました。程一彦さんのトークショーです。

【トーク要旨】
先ほど千里ニュータウン展を見てきた。当時のキッチン前のテーブルに暮らしの手帖があった。暮らしの手帖(編集長の花森さん)は「何度も使った天ぷら油に差し油をすると油が元気になること」を誌上で科学的に証明した。さらに「天ぷら油で火事が起きた場合に大量の水をかけると消火できること」も公開実験で証明した。

ニュータウン展に展示してあるダイニングキッチンは非常に便利で快適な生活をもたらしたが、失われたものもある。ご飯の味である。丸底のお釜がガスレンジに乗らなくなったため平底の鍋でご飯を作るからだ。丸底のお釜は内部で水の対流が生じるのでご飯が美味しく炊けるのだ。(その経験から現在の炊飯器は丸底になっている。)

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最近は美しく食事ができる人が減ってきた。箸を正しく持てない人や足を組んだり肘をついたりして食べる人を多く見かける。これは家庭での教育ができていないため、つまり親が子どもに教えることができないためである。中国では「財は1代で、衣(のセンス)は親子2代でできるが、食(のマナー)は親子3代かかる」と言われている。

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日本の餃子は焼き餃子が主で野菜はキャベツを使うが、中国の餃子は(天津や大連など寒い地方で生まれたもので)野菜は白菜を使ったゆで餃子である。

火を通した緑色の野菜を沢山食べることが大事。そうすれば肩こり、冷え症にはならないし顔のつやも良くなる。このように私が元気である秘訣は朝コップ一杯の水を飲むことによる。そのことで通じがよくなり前日の食物が体内残らない。
さらに腸を助けるにはビフィズス菌を増やすことが大事。低温殺菌された牛乳ならコップ2杯まで、ヨーグルトなら1カップ、チーズなら1切れが有効である。これを続けると腸がきれいになる。高温殺菌された牛乳はおすすめできません。

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そして朝はご飯を食べなさい。食パン1枚は200カロリー、ご飯一膳も200カロリーです。パンは3枚食べられますがご飯を3膳は食べられません。だから過栄養とならないためにもご飯を勧めます。しかも15分かけて食べなさい。「仕事が忙しくてゆっくり食べる時間がない」と言う人がいるが、健康と仕事とどちらが大事なのかを考えなさい。

ゆっくり食べるには1)箸を汚さないように食べなさい。箸の先1~2センチだけを使うようにご飯を食べなさい。2)食べ物が口に入ったら32回噛みなさい。箸は竹冠であるように、竹製の箸が一番よろしい。塗り箸はいけません。

などなど、ここ(ブログ)には書けないお話しなど、ユーモアたっぷりの講演が1時間ありました。参加者の中には笑い疲れた方もいらっしゃいました。
トークショーの後は程さんの著書のサイン会。長蛇の列ができました。

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会場を広場に移して程さんの指導でゆで餃子を味わいました。参加者は程さんの話を聞きながらその味を堪能しました。餃子は予定の300食をはるかに超え410食が出ました。

(by おーちゃん)

コメント

  1. おーちゃn より:

    西宮や箕面にまでチラシを配っていただき、感謝しています。さて、箸置きですが、程さんは 最近なくなったものの一つとして箸置きを挙げられました。「箸置きがあらへん。箸、どこに置くん?」と笑いを取っていました。「どんな木の枝でもいいから、自分で作ったらいい」ともおっしゃっていました。 (私は、「キョウチクトウはアカンやろ」と思いながら聞いていました。少々ヘソが曲がってるかな?) 「もうMDでもいいやぁ」と言わず「MDでお願いします」と言ってほしいなぁ~。 今回は録音に失敗しまして・・・別ルートで音源をゲットすべく動いています。少々お待ち下さい。 みっちゃんも語っていますように「てつ」は十分市民委員会の広報ですね。 なお、程さんは今夜(7日)9時~サンテレビ「バーばーヤング」に出演なさいます。

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