『景観を掘り起こす』展 イベント案内3

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講演とトーク『縄文海進と日本沈没』 

日時 8月27日(日)14:00~16:00
場所 吹田市立博物館 講座室

講演 「縄文遺跡はなぜ西日本に少ないのか」 小山修三

三内丸山遺跡の六本柱建築や尖石のビーナス像に代表される、縄文文化は5000年前から花開きました。しかし、それは主として東日本でのことでした。前段階の旧石器時代の遺跡は西日本にもけっこう多いのに、不思議な現象です。その原因について考えてみたいと思います。
その第一は、当時、地球的な規模で起こった温暖化による「海進」によって、それまでの居住域が失われたことです。第二は、南九州鬼界カルデラの大噴火です。噴出された「アカホヤ火山灰は九州の縄文社会をほろぼし、西日本にも降り注いで、森や草原の姿を大きく変えたと言われています。第三は(火山灰仮説とは逆ですが)、西日本の基本植生が、アクセスがむつかしく、暗く閉ざされた森だったからだという説があります。東日本の落葉樹林は、冬になると明るく開けた、資源のゆたかな森がひろがっていました。弥生時代になって、水田稲作を始め、照葉樹林の森を切り開くことで、東日本を凌駕する大きな社会がうまれたのです。

鼎談 「日本沈没の民族学」
小松左京・石毛直道・小山修三

最後のビュルム氷河期は2万年前にピークを迎えたあと一転して地球は温暖期に入ります。氷河がとけ、海がおおきくなって内陸に進入しました。大阪湾周辺では1万年前に、-38mと低かった海面は、6000年前には、今より2m以上高くなりました。加えて、地殻変動もあったらしく、平野部は水没、上町台地や千里丘陵まで水が迫っていたようです。いま、地球温暖化がさけばれていますが、もし、それがおこれば大阪は沈没してしまうでしょう。
天変地異(もっとスケールは大きいですが)によっておこる社会混乱を描いたのが小松左京さんでした。SFの想像世界のことだとおもっていたら、阪神淡路大地震があり、その後もピナツボ火山噴火やジャワ沖地震などの大異変が世界各地から報じられています。問題は現実のものだったのです。日本沈没のリメークが封切られ、日本沈没第二部も出版されたのは、そんな社会情勢を映し出しているのでしょうか。

小松左京さんとたのしいお話会を持ちたいと思います。ゲストに民族学の石毛直道さんらがいらっしゃる予定です。

(by カンチョー)

コメント

  1. てつ より:

    やあ choppyさん 二度目の書き込みありがとう 勿論 お顔も 声も知らないけど 吹田市民ですよね(^_^; 博物館の2階の講座室の床が抜けるぐらい・・・ 喫茶ミリカ(え?営業あるの?いやぁ あるんちゃう?^_^;と勝手に・・)の珈琲が足りず ママかマスターが 追加で買いに走る姿をみれるくらい 知り合いに声かけて 博物館を人でいっぱいにするぐらいになれば楽しいだろうね(^^ゞ

  2. 団塊の婆 より:

    第二の南九州鬼界カルデラの大噴火というのは、博物館でも見られるあのあずき火山灰を降らせた噴火ですか? 8/27は是非伺いたいと思っています。

  3. choppy より:

    こんにちは~♪出来たら、わたくしめも博物館へ行ってみたいで~す。取り敢えず、カレンダーへメモっておきます。(^.^)
    >夏休み 海や川に遊びに行ってる場合やない^_^;↑ そうどす、そうどす!!

  4. chopp より:

    てつさん こんばんわ~♪ びっくりしましたぁ~。てつさんに、ちゃんとコメント頂けたの初めてじゃないでしょうか?(^_^;) いっぱい人が来てくれるといいでつねぇ。 博物館に喫茶店ってありましたっけ?もしや、2階でつかい? 2階へは上がった事ないでつ。(^.^)

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