三田のニュータウン=「神戸三田国際公園都市」に行ってきました。

「千里NT展」から飛び出した「ニュータウン探検隊」は、兵庫県は三田のNT=「神戸三田国際公園都市」(別名:北摂NT)であったシンポジウムに参加してきました!

そこまで行ったら見ないわけにはいきませんニュータウン!このNTも最初に開かれてから早や25年とのことですが、ゆっくり徐々に造られたこともあって(まだ売ってる区画もありました)、千里NTに比べたら若い若い!そんなまちがどんなことになっているのか?興味深々で見てきました。

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●まず行ったのはNTマニアの中では有名な「ワシントン村」!三田だけどワシントン!ご覧くださいこの街並み!おお!ワシントンだ!(行ったことないけど。)日本のまちもここまで来たか!おりから紅葉が進んでいて、美しいったらありゃしません。ここの最大特長は、家の外観がすべて「ワシントン」スタイルで統一されていて(電柱はもちろん地下)、公道と私有地の間に一切柵がないことです。う~ん…住んでるうちに庭に灯籠を置きたくなったらどうするんだろう…?

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どこまでが公道で、どこからが私有地か…?わからないから道が広く感じます。よ~く見たらグリーンベルトの中ほどに境界杭がひっそり埋まっていて、半分半分になっているようでした。でも芝の刈り込みはもちろん共通で管理されていて、どんなシステムや取り決めになっているのか、聞いてみたいところでした。

ここは「ゲーテッド・コミュニティ」ではなく、誰でも入れますが、クルマの通り抜けは出来ません。街区内の道路はいわゆるクルドサック(袋小路)で、行き止まりはロータリーになっています。千里NTでやろうとして中途半端にしか実現しなかったプランが、ここでは徹底して行われています。理想を追求した一つの典型がこの街区と言えます。

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●こちらバス道路の反対側は「兵庫村」。ああ、日本に戻ってきた感じ。兵庫県の在来工法の業者を支援する意味合いがあるようで、ワシントン村とはまったく対照的に現代和風の立派な家が並びます。車庫にまで瓦屋根がついてました。

でもよく見たら電柱が全て地下で、公道と私有地の間に一切柵がなく、グリーンベルトの緩衝帯がある構造は、まったくワシントン村と同じですね。

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●これは何だと思いますか?

答えは…県立高校でした!ええーウラヤマシー!道の向かいにある関西学院大学のスパニッシュ・ミッション・スタイルに合わせたんでしょうか?入口からしか見られませんでしたが、超オシャレなだけでなく、すごく広くて大学のキャンパスみたいでした。

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●川筋はNT外で田畑のまま、丘の上はNT。

ワシントン村や兵庫村、モダンな県立高校からすぐ行ったところの景色がこれ。右の丘の向こうがワシントン村や兵庫村です。左の丘の上はゴルフ場。その左はまたNT。

千里NTは上新田という大きな除外地を除いては「全用地買収」にこだわって開発され、全体が一つの固まりになっていますが、ここ神戸三田国際公園都市は、大きく4つのカタマリに分かれていて、その間はこのような田畑が川筋に沿って残されています。…どうも全国のNTのプランを見ると、一つのカタマリになっているほうが珍しいようですね。千里で全土地収用の困難さに懲りたからでしょうか?ワープしたような不思議な光景でしたが、これがNTのリアリティということでしょう。

(つづく…のはず by okkun+kattan)

 

コメント

  1. okkun より:

    そうそう!NTで育った子供には、NT的風景が原風景になるんですよね。セイタカアワダチソウに涙し、クズが茂った空き地を見るとアドレナリンが出、「近隣センター」という表示を見ると、つい立ち寄りたくなってしまう…。三田のフラワータウンにも近隣センターがあって「僕たちビョーキだなー」とか言いながらハンドルを切ってもらいました。何十キロも何百キロも離れた初訪問のNTに、自分の町とそっくりだったり変型されたファクターを見つけてしまう…。「NT探検」は、「住」も大量生産の時代に育った自分の位置をたしかめる民族学的作業なのかもしれません。うーん哲学的。ワシントン村はハロウィーンやクリスマスの飾りつけはすごく似合いそうでした。でもシシマイは間違っても入ってきそうになかったですね。

  2. kf より:

    15年ほど前、三田フラワー&ウッディー・タウンを見に行き、開発当初のNTの町並みに、思わずなつかしさがこみ上げてきました。ワシントン村でそだった子たちは、USAで懐かしい風景に出会うのかな・・・?

  3. てつ より:

    近隣センターで 子供達に一番人気は お菓子屋 遠足の前になると 100円握り締め 大勢でにぎわったもんです あと 文房具屋 でも どっちかって言うと プラモデルやおもちゃ 花火を求めてたのかも・・・ そして 本屋 店頭での立ち読み ほんと NTの風景 目をつむれば浮かびます 夏 夜店が 毎週末 近隣センターに出てた ひよこつりと 小学館雑誌の「付録」の販売 20円ぐらいだったかなぁ~ ニュータウン探検 おもしろそうやん♪

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