昨日(4/2)は、朝から黄砂で空気が濁り、白っぽい満月のような太陽がビルのむこうに沈んでいきました。黄砂は、黄土高原やゴビ、タクラマカン砂漠の細かい土の粒子が巻き上げられ、偏西風に乗ってひろがり、日本にもやってくるのです。直接的には、車や洗濯物が汚れることがあるのですが、大気汚染、地球温暖化の元凶の一つのように言われています。
ところが「悪い」だけではないと言う人がいるのです。畠山重篤さんは気仙沼のカキ養殖業者ですが、豊かな海を育てるために山に木を植えることを実践しました。「森は海の恋人」という主張は有名です。そのため現在では京大の社会連携教授として、現場でセミナーを開いたり、各地の講演会に招かれています。先日、若狭三方縄文博物館でのシンポジウムでご一緒し、話を伺いました。
畠山さんは、魚介類の生育のためには、鉄分が大きな役割を果たしている、北極にまで運ばれた黄砂に含まれる鉄分が、プランクトンや魚の大量発生と発育に大きな関係がある、それは、北極圏で黄砂の降下がおおいグリーランドなどで魚相が濃く、降らない所は淡いことからわかるというのです。おもしろかったのは、そういう地球規模だけでなく、日本の実際をあげるからで、河口や湾を浄化するために炭をつかうとき、鉄粉を混ぜると、貝類の生育が著しいと、山口県で実験中のマテガイをもってきて見せていました。
うーん、悪役と思っていた黄砂がそんな機能を果たしているとは・・・生態学は一要素だけでなく、全体のバランスを考えるものですが、今さらのように、地球生態の複雑さと守ることの難しさに思い至りました。
(カンチョー)
コメント
注:写真は、本文とは関係ありません。あしからず。実は、この太陽、沈んでるんじゃなくて、昇っているんです(それも、ビルの谷間じゃなくて、電信柱とゴルフ場と工場の谷間から)。。。4/4の朝6時頃撮影
この太陽、丸というより四角ですね。黄砂はいちがいに悪役ではなく、太古から存在していて、その存在を前提として生態系ができてるんでしょうね。だから黄砂の量の変化はインコンビニエント=不都合なのよね。砂漠に雪が降っているという前提がくずれはじめてるのでしょうね?ちなみにCOP3の(気候変動枠組み条約の)批准をしていないのは米国・中国、そしてオーストラリアとやら。あの条約は本来、年間の「排出」-「植物の吸収」=160億トンのCO2排出を「とりあえず10億トン減らそじゃないの」って発想から決められた(日本では1990年のマイナス6%)ものだったと思います。世界でまじめに―6~8%ができても、それは160億トンのうち10億トンが減るだけなのよね。
アズキ火山灰層の確認者<ボート聞いていたので、正確にはわかりません>、吹田地学 林さんが、夏の暑い日、万博あたりを歩いていたら、アイスキャンデーの「アズキの色」に似ていたから、令名がアズキアズキ火山灰層とか・・きょうちゃんは、「とか文」が、多すぎる・・何でも館でも博物館の好奇心が、一体全体のお馬鹿さん。 ついに、バカ丸出しで、「黄砂」。 「きなこおはぎ」は、何時や・・お父さん、秋やんか。 月のウサギさんが、「杵」突きしてか。 あんたの頭は、よくわかりません。 「きなこのおはぎ」を食べるたびに、「黄河」・「黄砂」・「大豆」・・と黄色が「交差」します。 「タミフル」は飲んでないのに。 博物館の「保存庫」も大掃除をなさったとか。 2007/04/04 23:45
百利あって なんちゃら・・・ 確かに探せばいい事もあるかもしれないけど やっぱ いやですわぁ 車が汚れる云々より 春 すかっとした空が見たい 一年のうちで ほんの10日か15日の 花見の時期 昼間 あの もやっとした空はいやになります(-_-メ) しかし つぎ木でしか 育たないとか?の ソメイヨシノ 寿命は約60年ってほんとですか? 今の 桜が ぼちぼち ダメになるって ほんとうですか?(^_^;
うぅ~ん 人の智の及ばないことがまだまだありますね。でも、黄砂が人体に及ぼす影響もあるようです。どこまで本当か知りませんが粉塵同様、肺にはいると出てこない、取る事も出来ない、とか。
okkun:きょうちゃんの怪力はけんざいですねー。
下の組写真は名神高速道路の吹田SA付近の建物からおーぼらが撮影したものです。 本文とおおいに関係のある写真です。
きょうちゃんのコメント、最高!すごい連想力。