空前絶後、一挙６本の記録映画で千里ニュータウンの足跡をたどる上映会…。「登場人物」という切り口から少し内容をご紹介します。
●地主さん
「ここを生活の根城としてきた人々にとっては容易に手放し難い土地です。時には激しい反対運動にも遭います。あるいは府庁に陳情デモ隊を迎え、あるいは現地にピケ小屋の建つこともあります。」
（ひらけゆく千里丘陵-計画編・1961より）
●都市プランナー
「買収交渉を進める一方、早くからマスタープランの作成にかかっていました。いろいろな案の検討、さらに練り直しなど、ほとんど連日の会議です。日本で初めての計画であるだけに、困難な、しかし大きな意義を持つ事業です。」
（ひらけゆく千里丘陵-計画編・1961より）
●建設労働者
「昭和36年７月10日、起工式を行い、ただちに宅地造成工事が始まりました。千里１号線の南側、Ｃ住区から着手したのです。36年の暮れには、27万平方メートルの整地がほとんど終わっていました。37年の正月が明けると、基礎の杭打ちが始まりました。」
（ひらけゆく千里丘陵-建設編・1962より）
●入居希望者
「８月なかば、アパートも一戸建ても次々に完成して、青い夏空のもとに美しい姿を現します。畳、襖も運び込まれ、最後のお化粧も念入りに。この頃になると、待ち焦がれた人々が下見に来る姿を、何組も見かけるようになりました。」
（ひらけゆく千里丘陵-建設編・1962より）
●左藤府知事
「この新しい町づくりは、いま日本中の注目を集めている。ニュータウン建設では先輩格のイギリス大使も来られた。そしてこの計画・建設の責任者、左藤大阪府知事の現地視察。」
（千里ニュータウン・1964より）
…映像に焼き付けられた、「町」を作ったいろいろな人の思い…見逃せません！9/2（日）は、ぜひ博物館へ！
（by okkun＝当日弁士）
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