土器を掘らない考古学:植物考古学シンポジウム@総合地球環境学研究所(その1)

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ヘンなシンポジウムだった。縄文時代をはじめ、中近東の肥沃な三角地帯、インド、中国、東南アジアの古代文明の話が中心なのに、土器や石器の絵がほとんど出てこない。出てくるのは、コメ、ムギ、ヒエ、イモ、メロン、そのDNA配列表。

人がつくったものが文化財というのが従来の考古学の考えだった。
しかし、見た目は美的とはいかないが、栽培化した植物も立派な文化財である。雑草から人が長年にわたって手をかけ、種子の大きな穀物をとりだし、それを大量に安定して収穫できるように改良して、農村をつくり、都市を形成するにいたった。そして、すぐれた作物は各地にもちこまれ拡散して、今日のわたしたちの社会ができているのだから。ところがそれはないがしろにされてきた。

(カンチョー)

コメント

  1. N より:

    オーイ!カンチョーさぁ~んなんとも中途半端な報告でしょう。出かかった○○○がはさまったままになっている感じ…あら、私としたことが下品な表現をしてしまいましたわ…
    でも、早くこの続きをお願いしますね。早くぅ~

  2. もぐら より:

    昔『植物の世界』という小冊子シリーズが刊行されたとき、「植物」は自らの意思で「拡散していくために栽培化を受け入れた…」栽培化は植物の拡散戦略(正しい表現は忘れてしまいました)というような表現があって、脳天をがーんとやられたような気がしたのでした。

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