太陽の塔 : ご先祖さまとお友達

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07EXPO70の準備が最後の追い込みに入って市民委員はおおわらわ。時間の制約の大きいイベントはほぼ出そろいましたが、展示はこれから。世紀の大事業、70年万博の資料は山ほどあります。それをどう抜き出して展示するか、よくばるとモノがあふれ、切り詰めるとガラガラになる。その間を縫って、どれだけおもしろく、主張を表現できるかが問題で、企画の本質が問われるからです。

なかでも太陽の塔-オカモトタローはどうしても欠かすことができません。一番いいのはあれをここに持ってくることなのですが・・・。
70年万博の、いや、今や吹田市のシンボルとなった塔の強烈なインパクトはどこから来るのでしょうか。

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一つはその巨大性でしょう。とくに高くそびえるモニュメント、パリ万博のエッフェル塔、ウイーン万博の観覧車がそれです。ともに無骨な鉄の構造物ですが、一九世紀末の時代相をよくあらわしています。通天閣は「第五回内国博覧会」の遺物ですね。
高いランドマークは、はるか昔から世界各地で作られていました。たとえばピラミッド、日本では三内丸山の巨大柱、吉野ヶ里の物見塔、出雲大社、東大寺の七重の塔など時代を通じてつくられています。

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もう一つは、人の像でしょう。人はいつから人の像を造り始めたか?自然の岩を人に見なすことは、方々で見られますが、実際に作り始めたのは三万年以上前でした。おもしろいことにこれらは、みんな女性、パワーのある原始母のすがたのようです。それは、シベリヤ経由で、日本にまで伝わり、縄文時代にはたくさんの土偶が作られ、ハニワや観音像にもつながっているといわれています。
太陽の塔には「女性」があまり強調されてはいませんが、そのイメージの元となった縄文土偶、オセアニアやアフリカの神像の多くは女性でした。

そんな伝統の上にたち、時代の風潮をとりこみ、さらに芸術家としての感性を爆発させたのがあの太陽の塔だと言えるのではないでしょうか。
そんなことが展示で表現できないものかと考えているところです。

(カンチョー)

コメント

  1. こぼら より:

    もぐらさんのブログをみて、やっともぐらさんのコメントが理解できました。ほぼヒトの背丈に拡大された土偶をつくって売っているところがあるなんて、とても想像できなかったです・・・ところで、買う人はいるんでしょうか。
    カンチョーは、美形?の縄文土偶ちゃん(棚畑のビーナスがいいかしら)を、女神コレクションに加えて展示したいと思っているようです。

  2. てつ より:

    やっぱ 中を通れる訳?(爆)

  3. みっちゃん より:

    okkunさんのSOS! みなさん、SOSですぞ。
    何でもいいから、お手伝い依頼です。もう、開催まで1ヶ月もないし、あせりますよね。
    千里ニュータウン展のころを思い出します。広報は早めにしないといけないし、何を何処にどう展示するか?
    開催前日は徹夜状態でした。進化する展示!!なんて言っちゃって、今回もそれでしょうか?

  4. okkun より:

    そうです、「市民の進化と展示」です!(ナンノコッチャ~?)
    広報も「すでに遅め」になっていますが、ただいまKさんが手を切りながらイモ判で鋭意チラシ制作中…(一部うそ!)。展示と図録の解説文はこの連休が勝負!ですが墓参りも行かねば~…(ほんと!)。
    「NT展の時のことを考えたらまだまだ時間ありますな~」という悪い合言葉が出来てしまい、8月29日ごろまで夏休みの宿題を始めないダメナコチャンたちの運命はいかに?
    皆気が立ってきて昨日の委員会でもNHKさんがいる前で大乱闘に…(ほとんどうそ!)
    市民はちっとも進化してないような気がするこの頃でした。ああ~ここで道草してるヒマがあったら解説書かねば~!写真スキャンせねば~!依頼のメール打たねば~!
    ああ~平日からこぼれた会社の仕事もあるのであった…。太陽の塔ー!タスケテー!

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