日本の「ニュータウン人」、ニュータウンを考える。

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2月16日(土)、千里ニュータウン内某所に、日本を代表する12のニュータウンから地域で活動する人たちが集まり、「第2回・ニュータウン人縁卓会議」が開かれました。

会場は150名の聴衆でムンムンの満杯!すいはくで2006年に開いた「千里ニュータウン展」の市民実行メンバーも多数参加。カンチョーも後ろのほうで見守っていました。マスコミの取材も多数入りました。

「計画的に」「大規模に」「短期間に」開発されてきたかずかずのニュータウン…。人工的に計画したまちは、どのような共通する課題を抱えているのか?ニュータウンばかり集めてみるとそこにはやはり「個性」があり、共通性の中の多様性も見えてきましたが、そのバリエーションがまた、とても面白い集まりでした。

討議+交流会での会話から垣間見えたのは…
●65歳以上高齢化率が、千里ニュータウン(27%)以上、37%にまで進んでいるニュータウンもありました。
●震災を経験し、貴重な記録をまとめたニュータウンもありました。
●もう大規模建替をあらかた終えたニュータウンもありました。
●生まれてまだ4年のニュータウンもありました。
●外国人居住者が急速に増えているニュータウンもありました。
●民間企業のビジネスを、上手くまちの再生に取り入れているニュータウンもありました。
●戸建だけでなく共同住宅を前向きに導入し、若い世代を呼び込んでいるニュータウンもありました。
●スカイプを使って世界中の子供から集めたクリスマスツリーのアイデアを実現しているニュータウンもありました。
●高齢者対象に1日100食の配食サービスを行っているニュータウンもありました。
●縁卓会議の前に千里ニュータウンまで見学に来られたニュータウンもありました。
●第3回の縁卓会議を5月に計画し、市の方と大挙して来られたニュータウンもありました。
●「ニュータウン第一世代」だけが面白い町ではいけないと、第二世代が口を滑らせた?ニュータウンもありました。(それは僕やがな…)

…多彩で、皆それぞれに悩みつつ前向きで、工夫と努力がいっぱいで、これは結局、現代日本の縮図だなあと。

「かつてのニュータウンはオールドタウンになって人口減少少子高齢化の問題が山積している…」という論調がいまだにマスコミで見られますが…問題があることは否定しませんが…そのさなかにも元気な人たちがいっぱいいるってことは元気が湧いてくる一日でもありました。

やはり「自分たちは『ニュー』を名乗っている…」という一つの気概が、まちのDNAに刷り込まれているのがニュータウンかなと。伝統的なまちのような落ち着きには欠けるのかもしれませんが、それは活力なんじゃないでしょうか…。

いつか世界のニュータウンとも同じテーブルを囲みたいなと、ニュータウン育ちの夢は広がるのでありました。

(by okkun)

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