館長ノート:あやしい栽培植物たち

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8月13日の佐藤洋一郎さんの講演のあとのトークでクワイは栽培植物かどうか、ほんとにうまいのかなどというの話になり、フロアからの発言も加わってたいへん盛り上がりました。吹田名物のクワイで展示をやれないかという話も出て、さっそく考え始めたグループもあると聞きました。栽培やら野生やら、境界線がファジイな有用植物は、考えるとほかにもいっぱいありそうです。

あのあと、家内につれられて、その母親の隠棲する福島県の旧開拓地にいきました。帰る日の朝、「シソの葉を摘んできて」、「どこに?」、「庭の畑」。
シソは、植えられているわけではなく、空き地のあちこちにかたまってはえており、夏の日をあびて、あざやかに赤く、もぎとるとなつかしい、いい香りがしました。しかし、毛虫の穴だらけ、いそがしく飛びまわっているモンシロチョウやキチョウの餌なのでしょう。
「こんなん大丈夫か」、「ジュースにするからいいの」。
というわけで、小一時間も、大きなアジカにいぱい、縄文人の農作業のようなことをやって腰が痛くなりました。農協の店に行ったら300円できれいなのがうっていました、「あーソンした」。
そんなわけで、今はショーチューにわってのんでいます。

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そういえば朝の味噌汁に入ってたミョウガが垣根のそばに一叢あったし、鶏小屋の裏のフキ、近くの荒れ地のワラビ、森に沈めたホダ木のシイタケ、(あそこにはなかったけど)藪のタケノコなど、市場でもみるけれど、クワイに似た、野生と栽培のあいだにある、あやしい植物はけっこうあるようです。栽培化へのプロセスとみるか、エスケープとみるか、あるいはもともと中途半端なたべものなのか、考えてみるのもおもしろいと思います。 (カンチョー)

写真は、大阪府内の某スーパーで。 (ぼら)

 

コメント

  1. 毛虫の穴だらけのシソ より:

    そーなんやー。毛虫が食べてくれる葉っぱこそ安心な食べ物なんやー。

  2. 吹田モヤシ より:

    庭で育てると、シソの葉っぱでも、プチトマトの皮でも、スーパーで売っているものよりも、かたいです。まさに野生児。パックに入ったのって、虫がつかないように、すっごく大事に育てられて、葉っぱの繊維はやわらかいし、色白だったりして。文字通りハコイリヤサイになっちゃってるんでしょうね。

  3. 団塊の婆 より:

    虫のくわない紫蘇は農薬いいっぱぁい。こわいよ~。妖怪や幽霊よりこわいよぉ~。自分で摘んだ野菜は粗末にできないもの。今の子どもたちにその経験がないだろぉなー。

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