10月4日午後1時半から、民博の広瀬先生による「さわる文化への招待―五感で拓く新たな日本史」という講演がありました。
ちょうど民博では、わずか6個の点の組み合わせで文字はもちろん、数字、音符まで表せる点字の考案者ルイ・ブライユ生誕200年記念「点天展」がひらかれており、
秋篠宮や
舞台「奇跡の人」でサリバン役の鈴木杏
などの案内で忙しい時の人。
その企画展では、点字に親しんでもらうのは目的の半分。三重苦の聖女ヘレン・ケラーは視覚を使えない人ではなく、使わない人ととらえ、情報の量、伝達のスピードなどの必要性から視覚にウェイトがおかれ、他の五感が軽視されるようになった現代に、他の感覚もあるんじゃないの、それらをもっとのびのびと発揮させたらどう?という問題提起が残りの半分。12世紀から続く琵琶法師や縄文的な恐山のイタコなどの具体的な話を通して五感で拓く日本史を実感する講演でした。
そのあと、広瀬先生、カンチョーをかこんで懇談会がありました。
水族館の仕事をなさっている方の相談に、例えばイルカはピアノ、ジンベイザメはチェロと音をきめる、ピアノの音が右の方から近づいてくる、イルカの動きや方向が聴覚を通して実感できるのではないかというアドバイスが印象に残りました。イワシをヴァイオリンとして水槽の中を泳ぎまわる群が音で感じられるなんて、ドビッシーも顔負け。
(ちゅーぽら、きょうちゃん)
コメント