フォーラム『子どもと環境』

8月12日(日)午後2時から講座室でフォーラム『子どもと環境』がありました。
出演者はひごろ「環境」を通して子どもたちと交流している人たちです。

多くの環境団体が活躍する吹田市内で関係者が集まって環境教育を語りあうのはちょうど2年前にこの博物館講座室で開かれた 2010/08/06シンポジウム 「語り合おう!吹田の環境教育」 以来2回目です。

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喜田 久美子さん(NPO法人すいた市民環境会議理事)は公民館講座や関西大学でのクラフトやエコクッキングで(大学生を含む)子どもたちとのつきあいを報告しました。

白井 俊彦さん(吹田市立北山田小学校校長)は北山田小学校の各学年の環境との取組みを紹介しました。

高畠 耕一郎さん(吹田自然観察会事務局長)は紫金山公園を舞台にして子ども自然教室や学校や博物館を巻き込んだ吹田のセミ調査を紹介しました。

冨澤 美千子さん(関西大学 教育・学習活動研究プロジェクトユニットリサーチ・コーディネーター)は関西大学のゼミ生とともに山手小学校の生徒とスイタクワイを育てたり、道具を使うことを学ばせる目的でみこしを作り、吹田祭りのパレードに参加した経過を紹介しました。

村田 紘一さん(NPO法人自然探検隊設立準備会)は吹田市自然体験交流センターで委託を受けていた時の活動や、吹田市自然体験交流センターを出て市外での活動もできる自由さや、子どもに自然の楽しさを教えたいという希望を語りました。

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活動報告の後、座談会モードで現状の問題点と解決策を語りあいました。
たとえばビオトープや田んぼづくり、スイタクワイや野菜の栽培、みどりのカーテンなどなどNPO団体が学校との協働で進めたい事業は、学校側に環境に感心のある先生がいる間はうまくいくのですが、担当の先生が転勤するとポシャる。その繰り返しでした。

熱心な先生がいなくなっても毎年事業がおこなわれるようになるにはNPO団体が学校に入り込んで支援していき、事業が授業として定着していくようにすることが大切。そうなるには3~5年はかかるようです。
授業だけで超多忙な先生に負担とならないような仕組み/支援が必要なようです。

この秋から環境教育促進法が施行されます。
NPOとの協働が求められているこの法律の実効が期待できるのは早くても数年後でしょう。
その間、NPOや地域の人は担当の先生を疲弊させないように協力を惜しまない(バックアップの)システムづくりが必要なのでしょう。

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このほか最近の子どもたちはコンピューターゲームには強いのだけど
 ・マッチを使えない ・のこぎりを使えない ・野外で用をたせない などなど高齢者から見ると歯がゆい点が多々あるのですが、日常生活で求められないのだからできなくて当たり前。
それらを使う機会をどのようにして増やしてあげるのか・・・
それは誰の仕事なのか・・・・

当然のことながら最後は、まとまりませんでした。

2012年度夏季特別展プログラムはこちらから

(団塊の婆 おーぼら)

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