高校生との対話

岐阜県の益田清風高校の特別講義に行って、生徒たちとお話してきました。担当のakakageさんは私がアドバイザーとしていってた飛騨世界生活文化センターにいたことがあり、その縁で呼ばれたことがきっかけ、数えるともう3回目になります。
実践第一ということで、昨年はたしか、讃岐のアンコ餅お雑煮と飛騨のお雑煮を食べ比べることで、異文化接触のことを話した覚えがあります。

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下呂市は日本三名湯の一つとして有名ですが、ここに「下呂発温泉博物館」があり、小規模ですがなかなかいい展示があります。展示はなぜ温泉が湧くのか、成分の違い、湯の花など付着物の利用などの温泉の科学と、下呂温泉の歴史にわかれていますが、そとに足湯があるところがすごい。

授業では、郷土の重要さ、温泉について、博物館についてというakakageさんの欲張ったリクエストだったので、1時間弱のうちにペラペラしゃべりました。

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飛騨には素晴らしい自然がありそれを享受しているようですが、一方で飛騨には高校以上の学校がないので、大学や専門学校にいくために彼らは外に出なければなりません。若者には都会への憧れも強いし。すると、その後も、都会で暮らすことになり(地域に職があるとラッキーだそうです)、生活の断絶がおこります。生業のズレが今日の山村の大問題なのです。

博物館の職員は若い人が来ることを喜んで興奮していました。これが今日の博物館の悩みです。教えることも大切だが参加できることがこれからの道ということで、今夏のすいはくのセミの話を例に挙げました。君たちがこの博物館で展示をやるとすれば何ができるかと問いかけました(急に名案は出なかったけど)。

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温泉については、外国とのちがい、日本ではサルも温泉にはいること、混浴があること(ついでちゃうんだけど)で有名。ドイツでは温泉療法は入るより飲むことが中心なのだ。
けっこう反応はあったのですが、それは足湯のせいか、わたしの話だったのか。外の家の解体工事をやってたので結構うるさかったこともあり。

インフルエンザが猖獗を極め、1人でもかかれは授業は中止ということでakakageさんはピリピリしてまいたが無事おわることができました。私事を言えば、いい湯とうまい食べ物に、つい油断して、その夜は大酒をくらい(通風なのか?)足が痛んで歩行困難になって泣きました。

(カンチョー) 

写真撮影 akakage
上:温泉博物館外観
中:授業中の小山先生と足がふやけつつある高校生
下:温泉博物館職員の説明を聞く高校生と小山先生

コメント

  1. カンチョー より:

    足湯ですが、生徒の側は温泉でしたが、こっち側は水だったの。残念。あすこはぐるぐる歩けるようにしてあり、下に石がひいてありました。

  2. akakage より:

    足の痛いところありがとうございました。
    地域や世代を超えたお話を伺うということは興味深く、また新しい展開にも挑戦したいと考えてます。
    新型インフルエンザの生徒もなく、ホッとしていたら、わが子が感染してしまっていました。

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