市民委員から見た万博展(館報より) 1/4

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2007年秋に行った「07EXPO70~わたしと万博」(万博展)について書かれた「吹田市立博物館 館報9」がこの10月、ようやく刊行されました。この館報にokkunが寄稿した原稿を、カンチョーと相談してこのブログにアップします。(4回連載)

二匹目のドジョウを追いかけて
「千里ニュータウン展」をやったら「万博展」をやらないわけにはいかない…2006年春のニュータウン展が大好評裏に終了する前から、この声はすでに出ていた。もともと万博展は千里ニュータウン展以前に企画され、諸般の事情から実施が先送りになっていた。千里ニュータウンと大阪万博は高度成長期の吹田の変貌を物語る双璧であり、千里ニュータウン展が市民委員会方式で通常の2年分にもなる来館者数(22,170名)を44日間で集めてしまった以上、「二匹目のドジョウ」と自覚しながらも万博展を再び市民委員会方式で行うことは、全くそうしないほうがおかしいぐらいの雰囲気さえあった。

もうひとつ、万博展の実施が「必然」のように思われた事情は、千里ニュータウン展終了後の博物館の人の入りが、「元の木阿弥」と言っていい状態に戻ってしまったことにある。せっかく市民が大変な苦労をして「博物館の風を変えた」と思ったら、それは幻だったのかもしれない…市民の税金を投入して閑古鳥を再び鳴かせておくことは、市民の「合理的感情」から言っても「ほうっておけない」。博物館がたえず賑わう状態にするためには、「元に戻らない」ところまで、もっとやりきらないといけないのではないか…。このためにはぜひとも「大玉」を持ってくる必要があり、「万博」というテーマは市民の関心度から言ってもうってつけのテーマのように思われた。

(つづく)

(by okkun)

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