● 講演会・トーク・歴史講座●「吉志部神社の原像-発掘調査の成果から」

吉志部神社は平成5年(1993年)国の重要文化財に指定されました。
2002年に「あルック吹田」を発刊したすいた市民環境会議が2003年3月に吉志部村を散策したときの写真がありました。先代の奥田宮司が延々と説明してくださったのがなつかしいです。

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しかし2008年5月23日(金・旧暦4月19日仏滅)未明の放火により焼失しました。
映像でわかるように炎はまっすぐ上にあがっていて、風がなかったことがわかります。このことが周囲への被害を最小限にしてくれたのでした。

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全焼した神社本殿跡の発掘調査の成果を10月10日(日)午後2時からすいはく文化財保護係主幹の西本安秀さんが説明してくださいました。

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焼失した本殿はどのようなものであったか、いつ、誰が立てたものであるかが書いてある棟札が出てきたなどの説明がありました。(焼け跡から出てきたのではなく、被害をまぬがれた門の中にあったそうです)
焼失した本殿の跡を発掘調査をして、本殿の柱が乗っていた基礎石の下に合計16個の小さな穴(柱を立てた穴)がみつかりました。このことから焼失した神社本殿より古い社殿があったことがわかりました。
古い建物は柱の間隔からみると本殿とは考えにくく、2つ並んだ拝殿だったと推測できるそうです。
用水池として大切な釈迦が池の水神を祀ったのだろうと考えることができる、という話でした。

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同時に発掘された須恵器の年代が室町時代のものなので、その古い社殿は建築後せいぜい100年くらいではなかったかとおもわれるそうです。
(おーぼら)

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