このあいだ、みんぱくで国際ワークショップがあったときオーストラリア国立大学のN.ピーターソン博士とこんな話をした。
P 日本人の英語がよくなったね。君と会った頃(30年まえ)とはおおちがいだ。
K すんません、でも発音がよくなったなー。
P テレビ、オーデイオなどの英語環境がよくなったのか?
K 政府は英語教育に力をいれてる。大学入試にヒアリングの試験があるし。
P まー、これは外国のフィールドで活躍している人たちだから。
K だけど、オーストラリア、ニュージーランドのなまりにはまいるわ。
P おたがいさま。オーストラリアでは最近東南アジアや中国の学生が多くなっている。アイデンテティのこともあり、特徴があってもいいと思うよう になった。
P教授はもとイギリス人でケンブリッジ大学卒。英語の基準がクィーンズ・イングリッシュであり、アカデミーの世界では剣橋大、牡牛大が中心。発音はきれいで、明瞭、ときにどもったりするのも技の一つ。
K しかし、気になるのは原稿の棒読みがおおく、メリハリがない。下を向いてしゃべったりするので聞き取りにくい。
P 学生や若い学者にそれがめだつね。豪でもその傾向がある。
K 剣大では雄弁術などのコースがあるの?みんな同じしゃべり方するけど。
P いや、いや。あそこは徹底したマン・ツー・マン教育。チュウターとふたりで、週に一回発表しなけりゃならない。ノー・ノーとどなられ、こわかった、こわかった(とむかしを思い出していやそうな顔をした)。
K アメリカでもパブリック・スピーチという科目があったようだなー。しかし、大学が巨大化した今はテレビのアンカーマンのしゃべり方がモデル になっている。
P 英語でプレゼンテーションする技術コースを作るといいかも知れないね。
たしかに、日本人の英語もあと一歩というところまできたようだ。同時通訳なしでも、こんな会議ができ、討議の場でもよく発言している。
わかりやすくしゃべることが肝心、若い人にはもっとがんばってもらわなきゃー。
(カンチョー)
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