すいはくの「千里の道は世界に通ず 梅棹忠夫写真展」では、「わたしの一枚: 梅棹さんとわたし」と題して、個人の記憶のなかにある梅棹さんをほりおこす展示をしています。なかなかおもしろい写真があつまっています。そのなかから、これからいくつかご紹介したいと思います。(カンチョー)
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今西錦司さんの独創による生物社会学に傾倒し、哺乳類社会の構造を明らかにしようと意気ごんでいた。方法論もわからず模索する中、梅棹さんに親炙し、徳田㐂三郎としばしば自宅へ押しかけた。卒論の指導教官に大阪市大の助教授だった梅棹さんになってもらった。
梅棹さんからもらったテーマは、私は”道徳の起源”、徳田は”自由の起源” !と?がファンタジー空間でからみあっているような気分で、しばらく黙考した上で、”社会の起源”ならなんとか考えられそうだと、自信なく答えた。私はラビットを放し飼いにして社会行動を見るつもりだったが、ウサギ社会の道徳?!√?√!。
今から思えば、すばらしいテーマである。しかし、20年は先走っていた。寅さんじゃないが「天才の弟子はつらいよ」
(河合雅雄)
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