6月25日(土)午後2時10分~(列車事故のため、少し時間をおくらせてはじめました)、千里の元万博少年・奥居武氏の司会で、講演会「21世紀の万博~愛知・上海」が開催されました。
まず、関西大学総合情報学部の岡田朋之先生がご講演
岡田先生は1965年生まれ。5歳で大阪万博を経験されましたが、「万博」の面白さに目覚めたのは「もう万博の時代は終わった…」と言われていた2005年の「愛・地球博」からだったそうです。あまり期待しないで(研究の必要上)行ってみたら、これが何とすごく面白かった!ついには「私の愛した地球博」という著書も出され(共著)、以来、「万博教育」を深める日々…。
万国博はまず欧米列強が国力を誇示する「帝国主義」の時代があり、ついで科学技術の見本市の時代に。企業展示の比重が高まる「商業化」の時代を経て、愛・地球博では会場開発が自然破壊につながるとの批判にさらされ、急遽軌道修正を行って、自然共生、「市民参加」の方向が強く打ち出されました。つまりそれは「新しいタイプの万博」だったのです。
5年後、2010年の上海万博は、この「帝国主義」「商業化」「市民参加」の要素が全部つぎこまれた「集大成万博」として、過去最高の7300万人が入場。21世紀初頭に行われた2つの万博は、「新しい万博」と「これまでの万博の集大成」を代表する形になりました。インターネットが発達して、もう万博なんかやる意味ない…という論調も多いですが、2012年韓国・麗水、2015年イタリア・ミラノと続く万博がどのような姿を見せてくれるのか…?ブラジル、インド、ロシアなど、これから大万博をやるのはどこなのか?まだまだ「メガ・イベント」としての万博は見逃せない!…というお話でした。
つづいて、岡田先生の教え子で、上海万博日本館のアテンダントをつとめられた太和田真知子さんが登場、お話をうかがいました。太和田さんは千里ニュータウンで太陽の塔を見て育ち、大学で書いた卒論は「太陽の塔はなぜ残ったのか?」…読んでみたいですね~。
今日は、太和田さん登場とともに、カンチョー乱入し、いきなり質問開始。
太和田さんは、日本館の制服のほか、さまざまなお宝を持参してくださり、みなさん興味シンシン。
6/11の二神さんの講演会のときと同様、、講演会終了後いつまでも、いつまでも話は尽きることがなく、万博の精神である人と人の交流がしっかり実践されていました。
急にサインを求められ、太和田さんが書いた色紙がこれ!(右)いい言葉だなあ!万博にかかわった人の実感がこもっていますね。
(千里のSleeping Beauty+okkun)
コメント
okkunさん、講演内容の追記をしてくださって、ありがとう。行けなかった人にも、夢の中だった人にも、よくわかります!
こんばんは!
講演会の様子が紹介されてびっくり★
もう1か月以上も前のことだとは…
時がたつのは早いですね。
万博がつなげてくれたこのご縁、また万博を愛してやまない方たちと語らいあえるのを楽しみにしています。
福岡在住のトキさん、ご報告が抜けていてすみません!この博物館では熱心に記録してくれる市民が自動的についてきます。おかげさまで楽しい会になりました!ほんとに万博での出会いは一生の宝物ですね。また太陽の塔を見に帰ってきてくださいね。(いま「地底の太陽の顔」の再現やってますよ~)