「かたじけなさ」とは: ユニバーサルミュージアムにむけて(その3)

なにごとの おわしますかはしらねども 
かたじけなさに なみだこぼるる

画像西行が伊勢の外宮で詠んだ歌だと言われています。現場のオーラをみごとにあらわしていて、つよく心を打たれます。

ところが、伊勢神宮は西洋人(たとえば世界文化遺産)は認めない、と美術史家の高階秀爾さんは言うのです。それは、この弥生時代的(新しく見積もっても平安時代には完成していた)な建物は、20年に一回、遷宮によって、まったく新しいものにたて替えられるからです。しかし、建物は、構造、素材、部品にいたるまで古式にしたがって、正しく作られるのです。

安土城博で本物とレプリカにさわりながら盛り上がっている研究会で、「かたじけなさ」は本物だけというわけでもないのだなーと思いました。

(カンチョー)

写真は、伊勢神宮 外宮(豊受大神宮) Wikipediaより

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