すいはくのわたしの好きな場所の1つに3階の広場があります。ベンチのほかはとくに施設はなく、草が生えすぎると刈るぐらい。昼間は木陰で憩う人、夕方はイヌをつれて散歩に来る人たちでけっこうにぎわいます。博物館としてもうどんや焼きソバ、音楽や踊りなどのイベント、工作教室など便利に使っています。いろいろ建物を建てる案もあったのですが、何もない広っぱというのもいいものです。
その奥に一反ほどのちいさな畑地がありましたが、2、3年前に棄農されたので、放置状態になっていました。そこにはカキ、イチジク、ウメ、ダイダイなどの果樹が植わっており、クリなどもくわえて里山的に活用したい、私たちがやるという市民からの申し出がありました。喜ばしい(いまのところ、とりたててこれという案もないので)と、相談にのりましたが、草ぼうぼうの状態に我慢がならなかったのでしょうね、イラチの人たちがもう草刈りを始めています。
(↑きょうちゃんブログより)
畑にたつと、背後にはうっとうしいほどの木立があり、とくに竹がのさばっているので、切り払ってすっきりしたらどうだろうと話しました。ところがそうはいかん、その向こうにある名神高速とインター・チェンジからの排気ガスを防ぐ壁となっていることがわかったのです。景観としても木立のほうがいいですね。
自然に手を加えるということは難しいものです。かつて、三内丸山で自然景観を縄文時代に返そう、そのため「一挙に」杉の植林を切り、ニセアカシアなどの帰化植物を取り払おうという意見も出たのですが、それでは地下水、鳥や虫など今ある生態系をこわしてしまうのでヤメにしたことを思い出しました。あわてず、ゆっくり自然と付き合うことが大切だと思います。
(カンチョー)
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