大阪日本民芸館の見学: 小松さんとわたし(20)

画像平成19年度に大阪日本民芸館の常務理事に着任した私が、平成20年6月に、小松左京さんの前で、当館のことを話す機会があった。評論家の河内厚郎さんの推薦によるものだった。この時、是非当館にも来て欲しいと依頼したところ、平成20年11月14日に石毛直道さん、小山修三さん達とともに来館頂いた。

万博当時の姿をそのまま残している当館が当時とほとんど変わらないこと、「太陽の塔」が見えることに、驚いておられた。(万博当時は国際美術館が隣接していたため、太陽の塔は見えなかった。)当日、車椅子で廻られたが、当館のアプローチが石畳のため、スムーズな移動ができず、申し訳なかったことを覚えている。

(長井 誠 (財)大阪日本民芸館常務理事)

大阪日本民芸館は、昭和45年に開催された日本万国博覧会を機に、関西財界有志の協賛を得て、“暮らしの美”を出展テーマに<民芸の美>を紹介したパビリオン。万博終了後は、柳宗悦が提唱した「民芸運動」の西の拠点として、財団法人大阪日本民芸館の名称のもと、装いも新たに開館し、陶磁器・染織品・木漆工品・編組品など、日本及び海外の新古民芸品の展示公開をしている。現在は、春季特別展「陶芸家 武内晴二郎-眼で作った仕事-」を開催中(~7/22)。

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