館長ノート 21

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展示手法について

千里NT展は、いよいよ核心の展示についてのツメの段階に入りました。展示とは何か、もう一度基本に返って、展示のあり方を考えてみたいと思います。夢をくれたまち、千里NTをどう表現すればいいのでしょうか。

展示は、モノそのものがオーラを持っていれば何の問題もおこらない。「正倉院展」や「ゴッホ展」のように、ガラス戸のなかや、壁に掛けてならべるだけで、多くの人をひきつけ、感銘を与えます。たった、一つだけでも、ミロのビーナスとか大阪万博の時の「月の石」はそんな力もっていましたね。今回はホクサンバスオールやミゼットがその役をはたしてくれるでしょうか。

この展示には、国宝や重文があるわけではなく、身のまわりの片々たる品が中心になります。だから、それを、印象的にするかは、飾り付けのデザインとかものを選ぶ切り口の鮮やかさによるとおもいます。

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私が恐れているのは、伝えたいメッセージが山盛りなので、つい説明が過多になってしまうことです。パネルによる長々しい説明文、それに動画、写真、図など、二次加工品の洪水は何ともたいくつで立体感にかけて、マニア以外は、素通りしてしまうでしょう。展示はまず「掴み」が大切で、詳細な情報は、図録や報告書に任せるべきでしょう。簡潔、大胆 、子どもたちにもわかる楽しい展示にしたいものです。

いま、委員会ではいろいろとおもしろい提案がでています。サウンド・スケープ、おもちゃ、古木の根っこ、足湯、企業との連携(グリコのオマケなど)、8mm映写機、制服、今も生きているなつかしの60年グッズ、などなど。そして、サテライトはやりようによっては、町おこし運動につながり、地域の住民のプライドを表現するための「モデル」となる可能性を持っていると思います。これからの努力と感性に期待をかけています(もっとカネがあるといいんですがネー)。

コメント

  1. sk より:

    この怪獣の不思議な群集写真は奇妙な迫力がありますね。ソフビ人形を机の上にいっぱいならべたんでしょうか。子どものころ、蔵のなかに入りこんで、木の櫃にいった五月人形の「馬に乗った武将たち」をとりだし、長らく合戦遊びをした後、そのまましまうのを忘れて出てきたので、ネズミにかじられてしまい、親に叱られるやら、なにより本体がなくなってしまったので、ナキベソかいたことをおもいだしました。そんな遊び場ができるといいですね。

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