2007年2月9日のブログでご紹介した放送大学の博物館学の教科書ができました。
お~~~っと思ったのは、モノのあつかい方の説明が懇切丁寧なこと。美術品、彫刻(仏像)、金工・陶磁・漆工・染織・刀剣・甲冑などの工芸品、考古・歴史資料にいたるまで、さすが日本のお宝博物館・東京国立博物館に長年いらっしゃった佐々木先生らしい博物館概論です。
博物館内でモノを触るときは、なにはさておき白い手袋をはめるのだという先入観を持っていました。もちろん、とにかく絶対に直に触ってはいけないものもありますが、逆に、きれいに洗った素手の方がいい場合もあるといいます。
また、伝統的なモノのあつかいの約束事、たとえば紐の結び方、古地図の折り方などの説明を読んでいると、合理的であることがわかり、そもそも文化とは、こういったモノのあつかい方まで含んでいるんだなあと思いました。
さて、肝腎の取材を受けたわれらが吹田市立博物館のことですが、最終章・ボランティア活動のところに名前が出てきます。取材がぎりぎりの2月だったので、残念ながら編集に間に合わなかったとみえて、本書には名前しか登場しないのですが、佐々木先生に特別に見せてもらった(講師チェック用の)映像には、講義(全15回のうち)15回目にたっぷり紹介されていました。
放送大学の年間番組表で確認して、ぜひご視聴くださいませ。
なお、この教科書(佐々木和利編著『博物館概論』放送大学教育振興会 2007)は、旭屋書店本店などの一般書店で購入できます(本体2300円+税)。
また、授業のDVDも発売されるそうですので、ぜひあわせてご覧ください(「モノのあつかい方は、文字の説明だけじゃわかりにくいから・・」と佐々木先生が熱心にPRされていました)。
(こぼら)
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