ヨーロッパ人と竹 :ガレとグッチ

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天保山にあるサントリーミュージアムの「ガレとジャポニズム展(5月22日~7月13日)」にいってきました。ガレには、「竹」をテーマにした作がありました。

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竹をかたどった種々の陶器は、1877年以前に父シャルルもしくはエミール・ガレによってサン=クレマン製陶所で製作されていたそうで、ガレ邸の庭には、竹専用の場所があって、1ダース以上の種類の竹が植わっていたそうです。

世界の竹分布を調べるとヨーロッパには竹がありません。湿気が必要な竹は、自然拡散するのにあたって、インドの以西、あるいはアフリカ中央以北の砂漠地帯を越えることが出来なかったからだろうといわれています。ヨーロッパ人にとって、直線的、鋭角的な竹の美しさは、衝撃的なものだったのかも知れません。(長江)
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そういえば、グッチは、バンブーバッグと呼ばれる竹製の持ち手の鞄を1940年代に発表しています。これは、グッチを代表するデザインになって、今でもシリーズとして引き継がれています。
でも、こちらはジャポニズムではなく、戦争のため物資不足に陥っていたイタリアで、牛革を節約するための代替品として登場したものだといわれています。 (こぼら)

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