今、すいはく特展場の中央には、さまざまな竹製品が集められ、手にとってみられるようになっています。こういった展示の正しい?活用方法について、先週の土曜日のうどんイベントの際、お手伝いに来ていただいた「たんぽぽ」ブログに、ハッとするようなことが書いてありました。(→たんぽぽブログはこちら。)
たんぽぽさんの許可をいただきましたので、ここに再録させていただきますと・・・
土曜日に、博物館イベント「讃岐うどんの振舞い」をお手伝いにいった折り、特別展示室に、中学生ぐらいの男の子がお母さんと来館していました。その子は手に、長い釣り竿を持ち天井を仰ぎ、竿先を振っていました。つい声をかけてしまいました。「その竹竿はね。今60歳になるおじさんが小学校の頃買ってもらった物よ。6本のパーツになっていて、2本に収納できるようになっているのよ。竹のしなりがいいでしょ」「へ~、すごい。いいな!僕もこんなのほしいな~」竿を短く収納して見せると、目を輝かしてくれました。やはり展示はただ見せるだけでなく、触らせたり一言の説明・解説がどんなに大切かを実感。(解説も@たんぽぽ)
「モノ」には情報がつまっているというけれど、ただ見るだけでわかっちゃうという人は、なかなかいないと思います。とくに、初めて見るようなモノが、一目で何モノなのかを理解できたら、そりゃ天才です。また、見て知っているだけなのと、実際に手にとって使ってみたことがある、というのは「知っている」情報量に大きな違いがあるでしょう。モノにまつわる情報を最大限にひきだせる、そんな博物館であってほしいと思います。
(カンチョー)
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