5月18日(水)、片中2年生のみなさんが社会科学劇「世界の国旗」を披露してくれたあと、ひきつづいて17:30からイタリアワインを楽しむ会がはじまりました。
奈良・学園前のイタリア料理店「プレーゴ!」(イタリア語で「どういたしまして」の意味だそうです)のシェフ兼ソムリエの野村賢一さんに、イタリアに出会ったいきさつを講座室で語っていただきました。
野村さんにとって、人生の大きな出会いは1970年の大阪万博、ちょうど中学2年生でした。ご両親に連れられて万博に来たけれど、ものすごい人。他のパビリオンはすでに6~7時間待ち。偶然入館できたのがイタリア館でした。フェラーリと館内のモダンなデザイン、そして小顔で足が長いすてきなホステスさんたちに驚いていたら、男性職員のマッテオさんが声をかけてくれて館内を案内してくれたそうです。そのとき、出身地トスカーナ地方のマレンマのことも話してくれて、それを聞いてイタリアに魅了されてしまったそうです。そして万博期間中、なんども足を運びイタリア館に通い詰め、休日にはマッテオさんの宿舎でイタリア料理をごちそうになったりして、ほんとうにイタリアが好きになったそうです。帰国の際に、遊びに来てねと住所を教えてもらったのだそうですが、それが実現したのが3年後の高校2年生の時。マッテオさんのご実家はペゴリーノというチーズをつくっている兼業農家で、朝市にいって食材をかい、マッテオさんのお母さんと一緒に料理したりして20日間をすごしたそうです。このイタリア滞在が、その後の職業を決めることになったのでした。マッテオさんとは今でも交流があって、来年、イタリアに行ったら、今日のことを彼に話したいそうです。
そのあと、気候もいいので、2階ロビーの外で、新緑の紫金山を眺めながら、おすすめのワイン6種を試飲しました。カンチョーから、山口大学醸造の日本酒などの差し入れなどもありました。用意した100個のグラスがすべて出払うほどの盛況ぶり。
佐井寺≪※正しくは東佐井寺≫でコーラス・ビータの指導をされている山崎芳智子(ほちこ)先生にカンツォーネを歌っていただき、雰囲気が盛り上がりました。
≪※5/22訂正しました。ひろりんさん、ご指摘ありがとう≫
うっすら赤みの差した顔をした人たちが笑顔で帰っていく博物館・・・博物館は万博だ!
(おーぼら こぼら)
コメント
野村賢一さんへ
来年、イタリアに行って今日のことをマッテオさんにお話しする前に、この博物館ブログのURLを彼におしえてあげてください。
お久しぶりです!
相変わらず活発な博物館に感心しきり、です(^^)
ひとつ訂正依頼が・・・
山崎芳智子さんが指導されているコーラスビータは
佐井寺ではなく東佐井寺でーす!