館長ノート

館長ノート

館長ノート 18

60年代グッズと浮世絵 先週末、高山に行って来ました。しんしんと冷え込む街、雪を踏みしめて飲み歩くのはとてもいい気持ちでした。酒を飲み過ぎて温泉につかれなかったのが残念。 高山市の小林修二さんは、60年代グッズの収集家として有名な方です。訪...
館長ノート

館長ノート 17

団地妻・真昼の・・・ 団地妻ときくとむかしは頭がクラクラしたものだ。 日活ロマンポルノの名物シリーズで、今でもその名を冠した便乗、あるいは亜流作品が、星の数ほどつくられている。その甘美な響きや濃密な連想は、アパ-ト妻、長屋妻というのではとう...
館長ノート

館長ノート 16

千里にゾウがいた頃 「小さかった頃、ニュータウンで骨が見つかったという噂がひろがり、殺人事件か行き倒れかなどと考えて、とても怖かったおぼえがあります。事件はなかったようだし、あれは何だったのか、考古学から説明できるでしょうか」、こんな質問が...
館長ノート

館長ノート 15

千里ニュータウンの食 2 ケロッグがコーンフレークを売り出そうとしたとき、テレビCMをとる場所は「絶対に千里ニュータウンだった」と関係者からきいたことがあります。それが実現したのかどうか、そうだとすれば、ビデオが残っているのか、大変興味のあ...
館長ノート

館長ノート 14

千里ニュータウンの食 今回の展示に「食」はどのような形で登場するのでしょうか。 食は時代とともに大きく変化しますが、それが時代を映す鏡でもあります。食品はそのままで展示はできないので、食器や調理具それに調味料などをおいた台所にするか、実物な...
館長ノート

館長ノート 13

女の世界、そして男 女性の役割のうち最も重要なのは子供を産むこと、こんなことを言うと上野千鶴子先生にトビゲリをくらいそうだが、人間も動物だと見なせばまぎれもない事実。たいていのことは男で代用がきるが、これだけはできません。 最近、社会学や文...
館長ノート

館長ノート 12

子どもの世界 日本のロボットが世界の最先端にあるのは、子どもの頃から「鉄腕アトム」のマンガを読んでいたからという意見を聞いたことがあります。また、手塚治虫を中心に動いてきた「マンガ」は、一時俗悪の代表とされながらも、いまや世界語となって、諸...
館長ノート

館長ノート 11

内なる目と外の目 NT展のモノ集めや展示をするにあたって「市民委員会」はどんな視点にたてばいいのでしょうか、ただ漫然と集まったものだけ並べるというわけにはいかないでしょう。 文化人類学者は(特定の)社会へフィールド調査にでかけるとき、二つの...
館長ノート

館長ノート 10

時代区分について 「ニュータウンが博物館にやってくる」という今回の展示では、この巨大なるものを狭い場所に、どの時点で、どう切りとってみせればよいのか、頭が痛いところです。 年代を羅列した客観的な表、クロニクルをつくることは比較的容易な作業で...
館長ノート

館長ノート 9

阪急と千里ニュータウン 千里NTは日本最初の本格的なNTであり、世界からも注目を集めていることは大学の地理の教科書にかかれています(小林 1972)。ほかにも、最初とか「一番」があるでしょうか。 北千里線の「自動改札機」、これは、日本一早か...